ひろちゃん

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9/4/2024, 8:57:42 PM

静かな森の中
陽が射し込むところ
眩い白のマツカゼソウ
秋風がこんなところまで
空は多分水の色

雫の落ちる美しさ
時の流れも緩やかに
君の背中を追いながら
土の匂いを感じながら
好きなんだろうなと今思う

そして僕らもきらめきながら
この一瞬を生きていく
そして僕らもきらめきながら
この一瞬を生きていく

9/3/2024, 9:51:52 PM

些細なことでも
そこに綺麗な泉があるから
私は生きていくと思う

些細なことでも
そこに桔梗の花が咲いているから
前を向いて歩いていける

私のささやかな人生に
ひとつまみの優しさを
あなたがあの時くれたから

些細なことでも
そこに風が吹いているから
そこに時が流れているから

9/2/2024, 1:12:55 PM

心の灯火
小さな炎
誰かが言うような熱い胸のたぎり
愛が全てさ今こそ誓うよ
そんなことは
ありません

一気に燃えて
一気に冷める
そんなものではないと思います

生まれたときから
死んでいくまで
朝が来れば今日も一日を思い
火を灯す
そうでなければ
お金を稼ぐこともできません

時に辛いことがあっても
そこはそこ
毎日朝が来れば
太陽が昇るように
小さな炎を灯すのです

あなたが私に教えてくれました
生きていくということは
そういうことであると
あなたにとって当たり前の毎日店の鍵を開けて
電気をつけてお湯を沸かす煙が私の心を包み
私はあなたを眺めながら尊敬していますと呟いてみました

今日一日を停滞することが無いように
少しでもあなたにとって私が役に立つように
そんな懐かしい日々の続きを
そんな日々の続きの心の灯火を
絶やすことはできないですからね。

9/1/2024, 10:14:11 PM

開けないLINE
何だかつまらない
思い入れのある
ことも何も無い

ただ
相手の地雷を踏まないように
無難な言葉を返す場所

無機質な言葉が並ぶようになった
トークのページ
仕事の付き合いと家族だけになった
アドレス

昨日パンを買ったよ
おいしかったよ
そんな他愛もない言葉でも
続けていれば意味がある
でも今はそんなことを
話す相手もいない

昔は良かったなんて言えない
苦しい毎日だったから
でもそれはそれで
自分という存在を心の中に置いてくれる人がいたから
私というアドレスを心のアドレスの最初のページに
置いてくれる人がいたなあと今になると思う

8/31/2024, 9:38:59 PM

口笛を吹く
不完全な僕
トンボが止まった
頭の上に

完全に僕は
枝になった
自然の中で
すすきの中を歩く

この世界にもしも
虹がかかるなら
今日はそこへ
向かって歩こう

私ももう
歳を重ね
目標というよりも
目的になった

愛した人の
写真を支えに
ただひたすらに
夜まで歩こう

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