毎日毎日時間に追われてやることばかりで忙しく
人にまみれて人に使われなんのために生きているのかわからなくなる
人生なんてそんなものそんな冷めたこと言う奴もいるが
空を見上げて山を見上げて
明日もし晴れたらあそこへ行こう
僕を見下ろすあの頂上へそしてこの街を見下ろすんだ
そう思い始めた登山
私にとって今ではこのために生きていると言えるものになった
君もそう生きていることがつまらなかったら上を向こう
そこに山があるならその山に登ること想像してみるんだ
いつも小さく生きている君の街を山に登り全部見下ろしてやるんだ!
山で昆虫や野鳥や花や風景を撮る
その一瞬にしかない表情を探しながら
誰にも邪魔されたくない
私が一番ただの私でいられる時
タイムリミットは微かに見えるようになった
遠く目を凝らさないと見えないけれど
だから今は一人でいたい
日々の暮らしに追われると
それだけで死んでいくのはいやなんだ
誰かのために生きること
かぁ
色々とあるんだろうなあ
ジャングルジムで帰りを待つ僕
遠い遠い空の下で
あの頃のことはみんな忘れた
優しくしてくれたことも
この胸の奥にしまってあるのかなあ
日本中の山から花が消えている
そのことを一体どれほどの人が悲しむでしょうか
鹿の侵入を防ぐ網を張り巡らせた場所だけ
花が残っていて蝶が舞っています
蝶も随分減りました
少し前なら草原には花が咲き
蝶が舞うのは当たり前の光景でした
今はただススキやシダが無言で
茂みを作っています
やがてススキさえ食べ尽くされて
苔やシダに有毒植物の新しいタイプの草原が
広がるようになりました
そしてそれらは美しいととらえるひとも多いようです
各地で様々に取り上げられ
称賛されたりしています
でもこれはそうなる運命だったと言えば
運命でした
人間は狼を恐れ駆除してきました
その代わりに野犬が鹿を狩っていましたが
それもまた駆除されました
全ては遠い昔から多分決まっていました
プログラム通りだったのだと思います
そして私が生まれることも
プログラム通りだったのだと思います
細かい事を言うと全てはランダムのように見えて
ランダムではないのですかね
全ては決まっているということを否定する科学者が
主流のようですが
私は決まっていないということが
正直理解できません
もしもタイムマシンがあったなら
生まれた年に戻ってみたい
1971まだまだ取り返しのついたあの頃の日本へ
都会も田舎も山も海も
カメラを持って歩き回りたい
自然を見たり図書館に行ったり
列車に乗ったり田舎に行ったり
スラムを見に行ったり
野球を見に行ったり
それから私が幼稚園の頃の
故郷の道を歩いてみたい
小学校の通学路や駄菓子屋にも行ってみたい
中学校の校庭を見たり
そしてぼくは大学へ行く
僕がどんな時代を生きて
どうしてここに辿り着いてしまったのか
こんな世界の小さな窓から
小さな世界を覗いているのか
もしもタイムマシンがあったなら
1971へ行ってみたい
197519781982198619911995…