1/16/2023, 9:39:44 AM
世界はひとつだけじゃない
孤独に凍える世界も
春ののどかさの中で笑い合う世界も
家でひとりうっとりひたる世界も
自分の不甲斐なさに泣きたくなる世界も
まじめに未来を語り合う世界も
過去の傷口の痛みに怯える世界も
一度に味わえるお得なこの世界で
「この世界で」
1/14/2023, 1:50:02 PM
向上心が低いようで高くて
しっかりしてるようでしっかりしてない
誰よりもタフなようで繊細
器用そうで不器用な君
それなのにどうして
気づいてあげられなかったんだろう
ごめんね
「どうして」
1/14/2023, 5:17:36 AM
胸の鼓動を強く感じる
母が持たせてくれたお守りを握りしめる
時間の流れも目に映るものもなんだか今日は鮮明だ
感覚が研ぎ澄まされていくのを感じる
夢を見ていたい
でも、これ以上苦しみたくない
そんな本音を抱えながらも
今日まで歩んできた
ここまで歩いてきたこの軌跡が誇らしい
こうなったらもうやるしかない
身の程知らずでいい恥ずかしいやつでいい
さあ戦いに行こうか
「夢を見ていたい」
1/8/2023, 3:54:44 AM
白く光る雪が綺麗
氷みたいなガラスの向こう側に
行こうかなという気持ちにさせてくれる
道路もバスも電車もない
一面白銀の世界
今日はなにしようかなあって悩める幸せ
「雪」
1/6/2023, 6:06:25 AM
お気に入りの黒い厚底ブーツをはいて
姿見に姿を映すと、
疲れ切った顔のお姉さんと視線がぶつかる
思わず口からこぼれる乾いた笑い
あ、急がなきゃ
7時を告げた腕時計と共に
慌ててドアを開け
外に飛び出すと
透き通るような淡い青
たおやかに広がる陽光
静かに群青色を秘めた山々の影
鮮やかな色彩を纏ってゆるやかに広がる世界が
目に飛び込んできた
何がかはわからないけれど
なんとかなりそうな気がして
自然と口角が上がる
コツコツごきげんな足取りで
駅に向かう
「冬晴れ」