NoName

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10/7/2024, 1:13:28 PM

銀色のボールに

2種類の小麦粉と塩を入れて

水を少し

1つにまとまるまで

力いっぱい捏ねていく

袋にいれて

「おーい、出番だ!」

ちびたちが次々に現れる

「20回踏んだら交代だよ」

力を込めて

いっち にぃ さん …

「次は僕の番!」

ちびたちの元気な声が響く



しばらくして

やっと全員が踏み終わった

「茹でる間また遊んどき」

ばたばたと走り去るちびたち

袋から出して

もう1回丸めて薄く延ばす

細く切ったら

ぐつぐつと沸騰したお湯で茹でる

「出来た??」

ちびたちが戻ってきた

「今ちょうど出来たとこ」

ざるにのせて出す



次々となくなっていくうどん

いつもよりコシがあって

美味しかった

「また作りたい!」

そう思える思い出になったなら

よかった



手術が終わって

また戻ってこれたら

ちびたちとまた一緒に

料理をしたい

生きる目標が

またひとつ増えた気がした

「ありがとう」

10/6/2024, 1:47:54 PM

毎日が楽しかった

きみがいるだけで

目の前の景色がきらきらで

やること全部が新鮮だった



ひとりになって想う

きみは僕のすべてだった

どうして思ってもない言葉で

傷つけないといけなかったんだろう

ただ一緒にいられればよかったのに



過ぎた日を想う

この気持ちが晴れるとき

僕は前に進めるだろうか

きみ以上に大切にしたいと思える

誰かに出逢えるだろうか

今はまだきみを想う

きみが幸せであることを願いたい

10/5/2024, 1:03:21 PM

寒空の下

きみと見上げた星空

オリオン座を見つけてはしゃぐ私を

きみはどんな風に見ていたんだろう?


冷たくなってく体も

きみといるだけで温かい

ずっとこのままでいたい

そう思っていた


あれから何年か過ぎて

見上げた空にはまだオリオン座が

見えるのにきみは隣にいない

ずっと変わらないものなんてない

そう思っていた

それでももう1度

きみとこの空を見上げたいと思ってしまう

この気持ちがきみに届くように

明日もきみのことを思う

10/4/2024, 12:19:27 PM

「一緒に踊りませんか?」

差し出される手

そっと重ねると

優しく握って引き寄せてくれる

たくましい身体に

身を寄せるようにして

一緒に踊り出す

目が合う

見つめ合う

この幸せが続いてほしいと願う


そんな夢を見た

10/3/2024, 1:51:01 PM

じぶんを理解してくれる人と

巡り会えたら

きっと幸せな毎日を送れると

思っていた学生時代


シンデレラみたいに

素敵な王子さまを待っていた


成人になってから

じぶんを理解するのは

じぶんでも難しいのに

それを人に求めることが

どれだけわがままだったのか知った


今でも素敵な王子さまには

巡り会えていない


そう思っているだけで

隣で笑っているあなたが

一番じぶんを知ってて

ずっと一緒にいてくれる

探していた王子さまなのかもしれない

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