商業用プラネタリウムで
泣こうとして泣いていた私
本物の下では
押し寄せる夜の海に
星のひとつひとつがさざめき
綺麗 なんかじゃない
そこにあるのは 圧倒 である
喜怒哀楽も
赦す許さないも
愛さえもどうでも良いこと
私という個体の無意味を知る
すべてはこれに内包された
些細なことだと思うと
大笑いして私は
まだ灼熱のコンクリートに仰向けに寝転んだ
服の汚れは心底どうでもいいし
皮膚くらい虫にくれてやっていい
なるべくなるべく静かにして
出来ることなら鼓動も息もやめてしまって
私も夜の海に取り込んでほしい
仲間外れは寂しいと、酷く思う
[会津の夜空にペルセウス座流星群]
思いがけない人からプレゼントを貰って
見に覚えのある感覚に陥る
あれはいつの日だったか
山間のふるさと
風ぬける夏野で
振り返りざまに麦わら帽子を被せてくれた
あの人の笑顔を思い出した
同じだとおもった
ここは歓楽街のど真ん中だが
あの目の中に太陽が飛び込んで燃えるような
世界の明度が上がるような感覚
私はこの人を好きになったんだろう
[好きになる、言語化作戦]
実験を繰り返して
犠牲は厭わなくて
晴天は突然灰色に
この期に及んで
マウントを取合い
それで…?
それで終点はどこ
[善悪もないウラン鉱石の終点はどこだ]
最後の夜が
初めての夜ね
から紅に
ライヤーゲーム
決論ありきの貴方
まともな後ろ姿
つかみ損ねた振りができる
てなづけられた私
いじわるに振り返る貴方は
ためすように微笑む
[ひとでなしとロックンロールを_Minus01]
[↓最初から決まっていた↓]
楽を悪だと
はき違えた奴らが
ガランガラン
ガランガラン、と
あなたの後ろで
喧しいと思いますが
風鈴の音で
お昼寝をするのが好きならば
そちらを大切にしようと誘います
[チリンとひとつ、涼を誘う]
[頭の悪い根性論の暑苦しさよ]
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リンドンリンドン
1番力強くて
1番悲しい鐘の音が
広島と長崎にあると思うのです
世界が分かっているふりしかしないので
忙しく鳴らし続けらければいけないことは
大変虚しく果て度もないことですが
みなで代わる代わる
いつまでもいつまでもそうしていきましょう
[広島発の平和宣言は飾り物ではない]