茜空と闇夜の斑

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商業用プラネタリウムで

泣こうとして泣いていた私

本物の下では

押し寄せる夜の海に

星のひとつひとつがさざめき

綺麗 なんかじゃない

そこにあるのは 圧倒 である



喜怒哀楽も

赦す許さないも

愛さえもどうでも良いこと

私という個体の無意味を知る



すべてはこれに内包された

些細なことだと思うと

大笑いして私は

まだ灼熱のコンクリートに仰向けに寝転んだ



服の汚れは心底どうでもいいし

皮膚くらい虫にくれてやっていい

なるべくなるべく静かにして

出来ることなら鼓動も息もやめてしまって

私も夜の海に取り込んでほしい

仲間外れは寂しいと、酷く思う



[会津の夜空にペルセウス座流星群]

8/15/2023, 1:34:06 PM