力を込めて
力を込めて
自転車を漕いだ雨の中
この雨が私を強くする。
濡れたスカートを乾かすとき
本当の強さに気付ける。
過ぎた日を想う
小学四年生の頃に転校していった親友、Rちゃんへ
元気ですか。もう秋ですね。
この季節になると、Rちゃんと一緒に、毎日図書室に入り浸っていたことを思い出すよ。二人とも本が好きで、しょっちゅう本の話をしたり、一緒に創作をしたりして遊んでたね。
因みに、あの小説は今も続いているよ。私が独りで書いているよ。だいぶ、登場人物や世界観は変わったけどね。
Rちゃんに、挿絵書いてほしかったな。
ううん…我儘ばっかりでごめんね。
中学受験をすると言っていたね。もし第一志望の中学校に合格していたら、すごく嬉しいよ。Rちゃんは頑張り屋さんだから、どんな場所に行っても、たくさんの人に囲まれていると思うよ。
私は中高一貫校に入って、テストに追われ、部活で疲れ、人間関係に翻弄される日々。一気に忙しくなったね。でも、お互い頑張ろうね。
最後に、あの頃は幼くて、私はRちゃんと喧嘩ばかりしてた。ごめんね。私と一緒にいるのが嫌になったときもあったよね。でも、そばにいてくれてありがとう。
いつかどこかで会えるといいね。
じゃあね。
星座
星座のなかにも、一等星、二等星…というランクがある。
当の星たちは、そんなことを気にしているのかな?
気にしているのは、人間だけ。
今日も誰かに順位づけられ、比べられる。
星は人間よりも立派かもしれない。
踊りませんか?
私は薄汚い村娘。
踊りもわからない。ドレスもない。
一緒に踊れるのは、ぼろぼろの箒だけ。
「踊りませんか」なんて、言われない。
壁の花にすらなれない。
巡り会えたら
もし、心を許せるような人に巡り会えたら、どんなに良いだろうか。でもいつかきっと出会える。
その人は、決してお喋りが上手ではないけれど、ニコニコ笑顔で優しい言葉を使う人。
私に、頑張ったねって言ってくれる人。
私はいつもその人に言うんだ、「私もあなたの力になりたいから、何でも相談して。」って。
きっと、そんな人に出会える―。きっと。きっと。きっと。きっと。
そう思いながら、今の辛い状況に耐えています。