いつまでも忘れられない君の色
そんな僕が悲しくて
君にたくさんの色を重ねたのに
君を消すことは出来なかった
いつまでも忘れられない君の色
そんな僕が虚しくて
君にたくさんの水を足したのに
君が薄まることはなかった
忘れられない、いつまでも
だから僕は別の場所に別の色を描くことにしたよ
君の色はその場所に残して
たくさんの色を心に描くことにしたんだよ
そうして過ぎ去っていく日々が
君を僕の一部にしていくんだ
その時、僕という人間は君が全てではなくなるけれど
僕という人間の中に確かに君はいる
君を忘れらなくて辛かった日々も
ちゃんと全部が僕の一部になっていくから
もう君が僕を忘れても悲しくないし
もう僕が君を忘れられなくても虚しくない
僕は君のことがとても、とても好きだった
ただ君が笑っていることが幸せで
ただ君と話せることが幸せで
ただ君と同じ場所で過ごせることが幸せだった
僕の初恋は最も愛に近かったように思う
明日世界がなくなるとしたら、何を願おう
願い事なら数え切れない程あるんだ
だってこの世界は
不安と悲しみと恐怖と苦しみに満ちているから
願い事が尽きることがない程に歪んだ世界だから
それでも僕はきっと世界の最後の日に
こんな事を願うんだと思うんだ
これからもこの世界で生きて行けますように
叶うはずのないそんな願いをすると思うんだ
だって僕は
不安と悲しみと恐怖と苦しみに満ちた世界で
希望と楽しみと期待と喜びを見付け出す幸せを
知っているから
君と出逢ってから
僕はずっと君の気持ちを否定してきた
君と出逢ってから
僕はずっと君の意見を無視してきた
僕にとっては君の意見や評価よりも
他人の意見や評価が重要で
僕にとっては君を愛したり、君に愛されることよりも
他人を愛すること、愛されることが重要で
僕にとっては君を大切にするよりも
他人を大切にすることが重要だっだ
でも立ち止まって僕は君のことを沢山考えたんだ
そして僕は君こそが一番大切で
愛すべき存在であることに気が付いたんだ
君をそのまま愛することが
僕の人生の意味であることに気が付いたんだ
今からでも間に合うだろうか?
僕が君という僕自身を大切にすることは
今からでも間に合うだろうか?
僕が君という僕自身を愛することは
届かぬ想いを抱けることの自由を
幸せと呼ぶ
届かなかった想いの数だけ
僕たちは夢を見たんだ