5/17/2025, 4:29:32 PM
【まだ知らない世界】
拍手に包まれて飛び出して行く。照明が強く光って回転している。
背中を追いかける。マイクの高さを調整している。
頭を下げる。すこし震える。
見慣れない客席は逆光であまり見えない。
ここまで来た。大丈夫。
呼吸をあわせて、紡ぐ。はじまる。
きっとこの先に、まだ知らない世界がある。
3/18/2025, 1:03:27 PM
【大好き】
大好きなもの。
ふわふわであたたかいもの。さらさらでつめたいもの。
寄り添ってくれたり、ほっといてくれたり。ときどき飽きて、また戻ってくる。
ずっとずっと大好きなもの。
1/16/2025, 2:18:25 PM
【透明な涙】
あなたが透明な涙を流したときは、あなたにとっての温もりでありたい。
1/13/2025, 4:27:10 AM
【あの夢のつづきを】
隣にいることを許されたとき、夢みたいだと思った。
ひとりでも生きていけそうなあなたが人生の大きな選択肢で自分を選んでくれたんだと思うと、なんだか無性に誇らしくくすぐったいような気持ちがした。
時が経ってそれが当たり前になると、隣にいるだけじゃ飽き足らなくなってくる。
その先へもっと先へと浅ましく願って、目に見えるものが欲しくなる。
夢のつづきはひとりでは見れない。あなたとふたりで、同じ夢を見たい。
1/5/2025, 12:44:03 PM
【冬晴れ】
冷たく澄んだ空気に鼻の奥がツンと痛む。
ポケットに両手を入れたまま、白い息出る!とはしゃぐあなたが微笑ましい。
こんな晴れた朝にふたりで近所のスーパーに行くなんて、こんな些細なことにあたたかい繋がりを感じてくすぐったくなる。
春のような柔らかな光に目を細めて、左隣の手を握った。