疑問は連続する。
意味があるって、つまりそこには価値があるって、
誰かが認めたということなんでしょうか。
じゃあ、親友と意味のない会話をしている時に感じる
私のあの幸せは一体何?
生きる意味を求めるのは、自分の人生に納得していないからでしょうか。ゴールが見えないと、走る気力を
無くしてしまうのと一緒?
例えば意味がないとして、私は人生を放棄するのか。
そもそも意味とは、意義とは。誰にとっての?
中学の時は、そんなことをグルグルと考えていた。
「生きる意味を見つけることが生きる意味だ」
なんて結論に辿りついたりもした。
でもさ、それもまた何か違うんだよね。
しっくりこない。だから、だからさ。
理由、じゃダメなのかな。
これから来るゲームのイベント。美味しい食べ物。
追いかけてる漫画やアニメに映画。この先どう成長するのか気になる人たち。自分が楽しいと思う瞬間。
会いたいひと。
そういうもののために、いや、そういう「好き」があるから仕方なく生きてやってるんです、私は。
生きる▶︎〇〇のために
じゃないよ。
〇〇があるから▶︎生きる
ただ正直、もう生きることには慣れてしまったな。
あまりにも当たり前だから、自分の生に感動することは減ったし、それでいいと思ってる。
意識的に生きようとするのは、いつだって辛い時だ。
生きる意味なんてこと、普段から考えないくらいに
無意識に生きていたいね。だけど、そんな健康的すぎる人生は不健全だね。
でも、「死んでいないだけ」よりずっとまし。
#12 生きる意味
拘り、という字について考えてみよう。
全校集会で先生がそう言った時、眠気で沈んでいた
周りの人たちの頭が、少しあがった。
「手」に「句」を書くほどの執着で、拘りなんだと。
なるほどなぁ、って素直に感動した。漢字は意味がある
からやっぱり面白い。拘りは気がつかなかったな。
・・・なんて思考は一瞬で通りすぎ、また私は頭の容量を
持て余す。
流れ星の話を思い出した。
流れ星が落ちる前に、願い事を3回言えば願いは叶う。
この言い伝えはよく、「そんなすぐに言えないよー」
なんて文句とセットで話されている。
でも、そういうことじゃないんだってさ。
その願い事がずっと頭の中にあって、日々、常にそれを
目標として生きているような、まっすぐなひと。
そういう人の願い事は叶う、っていう意味なんだと。
拘りたいものがあるって幸せなことだなとも思うし、
そんなのは疲れてしまうよ、とも思う。
だけど、私とは比べ物にならないくらい頑張ってる人
にはせめて報われて欲しいから、この言い伝えはすき。
流れ星が見たいな。願いとかはもういいから、ただただ綺麗なものがみたい。
なんて、考えてるうちに集会が終わった。
#11流れ星に願いを
海の藻屑になりたい。
今日は最低最悪。グロテスクでブルーな気分で、それは
何故かと言えば、全部ぜんぶ!この頭痛と腹痛のせい。
下腹部が捻られるような痛みに、私はもう悶えること
しかできなくて、今日はほとんど席から動かなかった。
食べ終わったスイカの皮をガリガリッギリギリッと、
フォークで削るかのような頭痛に、表情筋はずっと歪に
引き攣っている。
友人たちがくれたチョコレートと労わりの言葉と意地で
授業を乗り切った。よく頑張ったと褒めてくれ、なんて
言う元気もないよ、ははっ。って乾いた声で笑った。
そういえば、今日はずっと分厚い曇り空。空が登場人物の心象風景を反映するというのは、どうやら本当だったらしいですね。ちっとも嬉しくありませんけど。
思うに、曇ってる空は天気じゃなくて、その上にある苛々とか痛みでぐっちゃぐちゃな心を、綺麗に隠してる
だけかもしれないね。少なくとも今の私には、そういう風にしか見えません。本日の天空は太陽神アフラ・マズダが劣勢で、暗黒神アーリマンの覇権なのです。
まぁとりあえず、よく頑張った。
#10 今日の心模様
心のメトロノームが欲しいな。
包容力がある人、常に余裕がある人、飄々とした人、
楽観的な人、マイペースな人。
そういう人たちが好きです。
私は自己嫌悪と自虐癖がひどくて、過度に自分を責めてしまう。傷つきやすくて脆いから、常に誰かから悪意を
向けられることを恐れている。
他人に傷つけられる前に、自分で自分を嫌いになって
しまえばいいのだと気づいてからは、「私」にはとても
嫌われた。それが私なりの自己防衛だった。
間違えることが怖いです。
自分を責める理由ができることがどうしても嫌です。
だって私は、弱虫だから。
私自身が自分を嫌いだと言う事実にすら耐えられない。
だから、
一緒にいると、こっちまで気が抜けて笑ってしまう、
そんな素敵なテンポを持っている人が好きです。
間違えたけど、しょうがないよね。そんな時もあるよねって言えたら、きっともっと生きやすい。
心のメトロノームが欲しいな。
あなたのテンポで、リズムで生きられたらいいな。
私がいちばん息をしやすいペースで歩くあなたへ。
私の心のメトロノームになってください。
#9 たとえ間違いだったとしても
真珠のことを「月の雫」と表現した人に、
この世の全ての命名をお願いしてしまえばいいと思う。
得体の知れない綺麗な球体が、遥か遠くの月から海に
まで落ちてきた、雫なんだと。
そう思える世界は、どんなに綺麗だろう。
それはきっと、音もなく静かに沈んでいくんだろうな。
真珠が月から海に落ちるときの光は、きっと流れ星より
も繊細に違いない。なんて、そんな風に考えている時が
私のいちばん綺麗な孤独。
#8 雫