天音

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4/21/2024, 7:57:31 AM

「食べる」という行為がただひたすらに、気持ち悪い
時期があった。食欲はあるけれど、途中で嫌悪感が込み
上げてきてはトイレに駆け込む日々だった。

高校に入るために日本に引っ越してきて、家族と離れて
祖父母の家に居候して、居心地の悪い食卓で、それで
・・・・・・限界だったんだと思う。

泣き疲れて眠った。ゼリーでさえも全部飲みきれなくて
捨てた。食べ物と時間と送り出してくれた家族全てに
申し訳なくて、ついには食事を諦めた。

断食はピークを過ぎると別に苦痛でも何でもなかった。
どんどん痩せていって、栄養が足りなくなったのか、
帰ってすぐに倒れこむように眠る日が続いた。
本当にどうしようもない時には、生存本能という身体の
基礎機能が助けてくれるんだと知った。

そのうち、吐くことがストレス発散になっている自分に気がついた。絶望感と嫌悪感がこびりついた。
0からの場所で、誰を頼ればいいのか分からなかった。

とにかく全てに疲れていた。
もう何もいらない、放っておいて欲しいと思っていた頃。
私のSOSに反応してくれて、余裕がなくて自暴自棄な私を
しつこく心配してくれた人たちがいました。

本当に嬉しくて、感謝しても仕切れなくて。乗り越えて
落ち着いた今、わかる。「何もいらない」なんて思って
いた私は嘘だったよ。本当は構って欲しかった。
私の拒絶も全部無視して、強引に引っ張り出してくれる人になら甘えてもいいと、ホンモノの優しさだと思えた。

めんどくさかった自分。でも、何もいらないなんて、
本気で思うことはないよ。幸せの絶頂にある時以外は。


だから、
あの時の私の言葉を信じないでくれてありがとう。


#7 何もいらない

4/19/2024, 11:15:23 AM

いや、ネタバレは罪でしょう。

未来を知った時点で、未来は未来じゃなくなるよ。
私たちはこれから起こる「だろう」なんてことにさえ
過敏なんだからさ。もっと大切に扱って欲しいな。

私は好奇心旺盛だから、知る楽しみが無くなっちゃう
のはとっても困るわけで。想像の余地を残してくれないと満足にもはしゃげないのです。勘弁して下さい。

たとえそれが数千年先の地球で、自分と全く関係がないとしても、絶対に見ない。嫌だ。知りたくないもの。

そもそも「もしも」なんかじゃなくて、普通に未来は
見れるよ。死んだあとは八百万の神様になるか、輪廻の輪に入るか選べるから。私はそこで神様になって、友達
の神様と一緒に、私と縁があった人とか面白い人を100年
くらい追っかけて、その後に洗濯されて転生するよ。

というのは、本気で思ってない。
もしそうならいいなって思うから、そういうことにして
いるだけ。その方が私の精神衛生上、都合がいいだけ。

ほらね?こんないい加減な妄想だって、未来を知ったら
楽しめなくなってしまうんだ。

少なくとも私は、のおはなし。


#6 もしも未来が見れるなら

4/17/2024, 5:48:48 PM

桜は引き際をわきまえてるから好き。

はらはら散って、飽きられる前に色を仕舞っていく。
桜吹雪だなんて、終わり方まで優美でステキじゃない?

そして何よりも、絶対に来年も咲いてくれるっていう根拠ナシの謎の信頼があるよね。だから寂しくならないし、
私はあんまり悲しいとは思わないかな。

「春が終わるのかぁ」って少し惜しんで・・・でもそれも、
地面の明るい彩りや舞い散る春色ですぐに忘れる。

つまりそんなわけで、桜が散る頃に私が考えているのは
これからくる夏のこと。

ばいばい、スプリング。

#5 桜散る

4/17/2024, 9:20:42 AM

ゆめかわいい、の方にしよう。
将来とか目標とかそんな立派な「夢」じゃなくて、
ゆめかわいいの「夢」

全部が自分に優しくて、甘くて幻想的な世界。
ゆめみたいにかわいい、から「ゆめかわいい」なんだと
知った時、私は切実に、この言葉を言葉を発明した人と
友達になりたいと思った。

あぁ、でも、メルヘンチックなものだけを「ゆめ」って
呼ばなくてもいいよね。
 パステルカラーは可愛いとおもう。割と好き。
でも、好んで身につけようとは思わないかな。

 お菓子は好き。だって美味しいし癒される。
でも、それだけの世界はイヤ。

 現実を見たくないとかではない。
ただ、想像しているのが楽しいだけ。

夢は逃げ場所じゃなくて、その人の趣味とか温度感、
一貫した審美眼が流れる理想の場所だと思う。
だから、自分の夢をしっかり展開できる人は好きだ。

別に誰かにそれを押し付けないなら、夢見がちなのは
いいことだよ。きっとね。

#4 夢見る心

4/14/2024, 4:27:09 PM

神道の考え方が好きだ。

神様は八百万ほどもいて、自然のあらゆるものに宿り、
モノや道具にもいて、さらには偉人でもなれちゃう。

やけに人間臭くて、私達が見えないところでわぁわぁと
騒ぎながら見守ってくれている。そんな存在。

それほど身近に多くいるなら、きっと私を追っかけてる
神様も1柱くらいはいるんだろう。
私の頑張りを全部見ていてくれて、あの世に行ったとき
に「よく頑張ったね」でも「楽しかったよ」でも何でも
いいから言葉をかけてくれるかも。

ここら辺は、だいぶ「夏目友人帳」っていう作品の影響
を受けている。私はあの世界が大好きだから。


それでは神様、これからもどうか見守っていて下さい。
あなた方が見てて「楽しい!」って思えるように、色々
と出会って、私らしく生きていきますので。
見えもしないし聞こえもしないけど、ずっと近くで騒いで
一緒に一喜一憂して下されば幸いです。


#3 神様へ

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