天音

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9/11/2025, 12:09:23 PM

誰かと繋がっていたいという欲が最近暴れ出している。

キッカケは呆れてしまうほどに明確で、大学生になってからしばらく。周りの友人たちが次々と付き合いだしたという、たったそれだけのことだった。

付け加えるならば、上京してきた私は家族と離れて
ひとり暮らしで。人当たりがいいから友達はそれなりに
できたけれど、趣味友達だけではさみしがりやの私には
足りなかったという・・・つまらない話。

きしきし、きりきり。胸が痛んでひとりきり。


無性に恋愛がしたくなったから、代わりに少女漫画を
読んで恋愛アニメを見てトキメキを摂取してた。
「ホリミヤ」を一気見して、自分のそばに居てくれる人の尊さを再発見して。私はトキメキじゃなくて安心感が欲しいんだとか考えたけど、気づきたくなかったかも。

音楽にまたハマった。手軽に沈黙を埋める手段を求めただけだったかもしれない。
夏が終わりかけのこの時期、夜の散歩は心地よくて。
いい感じに雰囲気ある曲を流しながら、おっきくて高い歩道橋の上から電車を見下ろしてその轟音と風で身体を
震わせている。

知らない場所をふらふらと適当に散歩して、ぐるっと
回って家に戻ろう。そう思って始めた夜散歩。ひとりは
少し怖かったから武器として傘を持っていた。

そうやってひとしきり、ひとりきりの時間を味わった。


散歩しながら何枚か写真を撮った。ふと、なんでもないことを共有し合える人が欲しいと思った。思ったから、彼を思い出した。
「あの人なら何て応えるかな」「何を思うかな」とか、とりとめもなく考えてしまう。中学時代の友人。

偶にふたりきりで帰っていた。


高校に上がってからも稀に連絡はとっていたけれど、
相手が携帯の引き継ぎを失敗して以来、それっきり。
そんなこんなで今わたしは、


#40 ひとりきり

2/28/2025, 9:47:10 AM

たとえばの話。

もし誰かが Sweetie で Cutie な Kitty を見たら、
語彙力低下↓テンション上昇↑で「かわいいー!」って
呟きが1ダース分は放出される。たぶんそう。

きゅーと、って言葉の響きが既にもう強くって、思わず
きゅぅうっと心臓が締め付けられちゃう私です。


心くすぐるものの範囲は広く浅ーく、手広くってつまり世界規模で事業展開しておりますが故。
かわいさ、ってパクッと一口に言っても沢山あって。

 ガーリーなイメージで
「可愛い、カワイイ、かわちぃ、かわゆい、キュート」

 母性的なもので
「愛おしい、きゅんとくる(健気さと適度な不器用さ)」


なかでも“cute”は、あざと可愛い小悪魔感 ❤︎ があって
ダイダイだ大のお気に入りなのです。


#39 cute!

12/1/2024, 4:06:39 AM

それってちょっと身勝手かもしれない。

「泣かないで」って思うのは、あくまでその人に
悲しんで欲しくないっていう私のワガママで。

だって泣きたい時ってあるし、
理不尽だとか捻れるような心の痛みってしんどいし。
きみがその全部を抱えて無理に耐えてるほうがさ、
私はイヤかもしれないな。

偉いです、泣くのを我慢するのって。
周りに迷惑や心配をかけないように。あと何より自分が
崩れちゃわないように。そういう心の現れ。

でもさ、
たとえ泣いてしまったからといって、それは決して
責められるようなことじゃない気がするね。

苦しいとか痛いとか辛いとかしんどいって感じるのは、
まだ自分のこと大事にできてるからだ。

溢れてしまうのは弱さですか。
それも肯定したいと思うのは甘えですか。

少なくとも、こうやって色々考えて対応を模索する
私は、誰より何より潔癖症。・・・いや違う。臆病ですね
だってこれ全部、


私が泣くための言い訳。


#38 泣かないで

9/8/2024, 3:01:57 PM

同じクラスに「お気に入り」がいる。

友達でも推しでも好きな人でもなく、ただどこまでも
大好きなあの子。「お気に入り」をはみ出す偏愛だ。

興味、関心、好奇心。興味、興味、興味!!!
ねぇ、この気持ちはなんだろうね?
わかんない、でも楽しい。そうだよ。あの子のことを
考えているときの私は、ちょっぴり狂ってる。
恋愛対象にするのはもったいない、唯一無二なのです。


 あれはもう3ヵ月前のこと。

あの子が私に「ありがとう」って言いました。慣れない
様子で。それでも私の目を見てハッキリ。
貸したものを返しに来ただけ。でもビックリしちゃって、それからとっても嬉しかった。

だって、話しかけるのはいつも私からだったから。
・・・興味に何かが混じった。


 それはほんの数日前のこと。

あの子が初めて名前で呼んでくれました。何の気なしに下の名前をさん付けで。苗字さえ口にしなかったから、その音と彼の低い声が信じられなかった。だけどさ、
息が止まって、危うく全部持っていかれそうになっても
勘違いで片付けるのは無理だったよ。
 
だって私はとっても耳がいい。
なんだかふわふわと嬉しくなった。


それだけの話。

#37 胸の鼓動

8/27/2024, 12:00:40 PM

ポッピングシャワー。

つい数日前に初めて食べたそのアイスクリームは、
確実に私をトリコにしている。
口の中を弾ける食感と、他の何であっても喩えられない甘さが楽しくてすき。

それでも、バチバチと頭上の傘を跳ねる雨粒が無ければ
思い出しもしなかったことだ。

この騒音に負けないように、と声を張り上げて会話する元気もなくて。今日はひとりで帰ろうと思った。

ただ、雨の音がとても重たいのです。私は機械的に歩くだけで、イヤフォンをして音楽でも聴いておくべきだったと後悔して。勝手にちょっと、さみしくなって。
それで、つまりはホッピングシャワー。

今日の晩ご飯はアイスクリームがいいかな、
なんて思ったのでした。


#36 雨に佇む

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