天音

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9/8/2024, 3:01:57 PM

同じクラスに「お気に入り」がいる。

友達でも推しでも好きな人でもなく、ただどこまでも
大好きなあの子。「お気に入り」をはみ出す偏愛だ。

興味、関心、好奇心。興味、興味、興味!!!
ねぇ、この気持ちはなんだろうね?
わかんない、でも楽しい。そうだよ。あの子のことを
考えているときの私は、ちょっぴり狂ってる。
恋愛対象にするのはもったいない、唯一無二なのです。


 あれは3ヵ月前のことだった。

あの子が私に「ありがとう」って言った。慣れていない様子で。それでも私の目を見てハッキリ言ったんだ。
貸したものを返しに来ただけ。でもビックリしちゃって、それからとっても嬉しかった。

だって、話しかけるのはいつも私からだったから。
・・・興味に何かが混じった。


 それは数日前のことだった。

あの子が初めて名前で呼んでくれた。何の気なしに、
下の名前をさん付けで。苗字さえ口にしなかったから、その音と彼の低い声が信じられなかった。だけどさ、
息が止まって、危うく全部持っていかれそうになっても
勘違いで片付けるのは無理だったよ。
 
だって私はとっても耳がいい。
・・・なんだかふわふわと嬉しくなった。


恋愛対象にするのはもったいない。
今だけは、その言葉も強がりにしか聞こえなくて。

私は目を回した。


#37 胸の鼓動

8/27/2024, 12:00:40 PM

ポッピングシャワー。

つい数日前に初めて食べたそのアイスクリームは、
確実に私をトリコにしている。
口の中を弾ける食感と、他の何であっても喩えられない甘さが楽しくてすき。

それでも、バチバチと頭上の傘を跳ねる雨粒が無ければ
思い出しもしなかったことだ。

この騒音に負けないように、と声を張り上げて会話する元気もなくて。今日はひとりで帰ろうと思った。

ただ、雨の音がとても重たいのです。私は機械的に歩くだけで、イヤフォンをして音楽でも聴いておくべきだったと後悔して。勝手にちょっと、さみしくなって。
それで、それで、ホッピングシャワー。

今日の晩ご飯はアイスクリームがいいかな、
なんて思ったのでした。


#36 雨に佇む

8/13/2024, 12:50:33 PM

これは義務である。

つかれた、ねむい。
・・・いやいや、もっとかも?

だるいせつないこわいさみしい。
言葉は何でもいいけどさ。

もしちょっとでも「頑張ったなぁ」と思ったなら、
自分のことは甘やかすべきですね。私に私をボイコットされる前に、何とかご機嫌を取らなきゃなのです。

そんな時にオススメ。
ずばり、美味しい食べ物。結局これです。
・・・例えば?


疲れた日はテキトーに作れるお茶漬けがいい。

ご飯を入れ、お茶漬けの素を入れ。
緑茶のティーバッグを投げ入れて、どぼどぼ熱湯を注ぎ、梅干し2個をちょちょぽいっと放りこむ。

買っておいた自分に心の中でスタンディングオベーションしながら、冷蔵庫にある「ぴゅるるん玉子」も解禁。
ひっつかんだ器にダンクして、たれをかける。


究極的に疲れてる日はこんなこともできない。

それでも食事は義務だから。
「生命維持」という大義名分のもと、しょうがないからやってやるかぁ、なんて思いながらちょっと拘るだけで
娯楽になってくれる。だからやっぱり大事にしたい。

そんな私は元・拒食症。


#35 心の健康

8/4/2024, 11:38:11 PM

接近。

教室の中での動きっていうのは、意外と目立つものだ。
何気なく誰かが見てるかもしれないし、言ってしまえば
あれはただの狭い箱ですから。

あれ。じゃあ私は一体どうして、友達でもない彼に
こうして突然話しかけているんだろう。


そんなことをぼんやり考えながら、じっと見つめる。
すると、あの子が私に気づいて顔を上げた。
疑問を含んだ沈黙が「気まずい」という不快感に変わる
前に口を開く。ここら辺の加減は手慣れたものだった。

「私さ、」

人もまばらになった放課後の教室は遠くの音が微かに
聞こえるだけで、それが会話を浮き彫りにしてくれた。

「このバッグが好きなんだよね。ほら、これ。そもそもにゃんこが好きだから、可愛くて気に入ってるの。」

相手が無言で頷いたのを確認。

「で、見て。この子!・・・絶ッ妙にムカつく顔してない?でも不思議とさ、だんだん愛着湧いてくるんだよね」

ふっ、と彼の顔が緩んだ。はにかみながら別のにゃんこを指差して、こいつも面白い顔してる、と呟く。


やった。


私が話しかけているのは、同じクラスの男子だった。
いちばんのお気に入り。恋愛感情でも親近感でも推しに向ける愛情でもない。でもたまらなく大好きなのです。

ただただ、彼の言動ほとんど全てが私のツボだった。

つまり。私は彼のことをもっと知りたいし、話したい。
どんなにくだらないことでも隙を見て話しかけるようにしていた。1日に最低一回。できなくても挨拶は絶対。



「単純接触効果」って言葉が嫌いです。

興味がなかった相手でも、繰り返し何回も会い続けると
自然と相手に好意を持つようになる。簡単に言えば、
そういう心理効果らしい。

ふざけるんじゃない。

相手に話しかけるタイミング。反応しやすい話題。
くだらないことでも話したいんだ、!ってテンションを自分がもつこと。そういう、私が無意識のうちにでも
頑張ってる全部を「単純接触効果」なんて一言で片付けられたら、それはそれでちょっと癪に触るかも。

でもね、効果は認めてる。
それが本当に自分が話したいことかはどうでもいいね。
くだらないことでも、とりあえず話して相手に投げて
みると、予想外の盛り上がり方をする。

些細なことでも少し大袈裟に感情をこめて話すと、
本当に心動かされた気がして、いつの間にか本気で話している。それを見て、相手が楽しそうに笑ってくれる。


とりあえず始めてみることが大事だよね。


#34 つまらないことでも

7/21/2024, 2:09:56 AM

うつくしいこころのほし。

#33 kyouno theme = “ ▙▚ の ▛▝▟ ”
   print(kyouno theme)
   NameError : name “kyouno theme” is not defined

  import datetime
d_today = datetime.date.today()
  t_now = datetime.time.today()
t_update = datetime.time(19, 0, 0, 0)

if d_today = 2024-07-21 and t_now < t_update :
print(“秘密だよ”)
  else :
   print(“この情報はプライバシー保護の観点から
      作者によって削除された可能性があります”)

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