声が枯れるまで
私は叫ぶ
愛を叫ぶ
あなたをおもって
誰にも届くことはない
私でさえも聞くことのできない叫び
世界はとても不公平だと思う
何も持たない私にさえこんな仕打ちなんだから
私は手紙を書く
愛の言葉を綴る
あなたに渡せる日が来ることを信じて
直接伝えられることが一番なのは知っている
でも言葉では伝えることができないから
だって私は声が出せない
心の中で不公平を叫ぶ
私だけの愛をいつまでも叫び続ける
あなたに届くまで
あめ.
忘れたくても忘れられない
今日は女の子とデートをする
最近よく話している女の子
私に色んな話をしてくれる
優しく接してくれる
友達としては大好きな可愛らしい女の子
こんなにいい子なのに
どうしても比べてしまう
あの時の彼女と
もう顔も浮かばないし
声も思い出せない
匂いも手を繋いだ感触さえも忘れてしまった
それなのに
彼女と過ごした何気ない日常が
ただただ楽しかったという思い出は忘れられない
この思い出が私を泥に埋めていく
特別なことなんてしていないのに
もらったプレゼントを使う度に思い出す
彼女の誕生日の数字が並ぶだけで思い出す
夜の散歩で会えないかなと期待してしまう
こんな私でも次の恋に進めるだろうか
もう好きなのかも分からない彼女
いっそ嫌いになれないかと思ってしまう
短所を探そうとしても見当たらない
全部私が悪かったのだ
今になって後悔してもおそいのに
あの時もっと彼女を幸せにできていれば
こんな気持ちにならずにすんだのに
あなたと隣で今も歩けていたのに
早く忘れてしまいたい
楽しかった日々を
うっすら浮かぶあなたの輪郭を
いやもう忘れたんだろう
あなたは私を
忘れてくれてありがとう
私も早く忘れられるようにするよ
あめ.
束の間の休息
あれは今日も眠っている
動物園で見るパンダのように
あれは起きている姿を見ることが難しい
私は今日も働いている
働きアリのように毎日毎日
自分はなんのために働いているんだろう
あなたは今日何をしているのだろう
ふと考えても何も浮かばない
あなたと離れて日が経ちすぎたのだろう
こんなことを考えるのは私だけ
毎日は新しい何かの連続
私にも訪れないだろうか
束の間の休息
あめ.
力を込めて
封印した
この思いは
あのときから消えることなく
私はカップルを見るといつもあのことを思い出す
私が振られた瞬間
この先もずっと続くと思っていた
毎日好きになる一方だった
突然のおわり
気持ちが整理できない
もう5年前になる
あるとき
ふと思い出す
まだ好きなんだ
いや、本当に好きなのか
もうずっと会ってもいないのに
今日こそ連絡してみよう
彼氏ができたみたいだ
胸がザワザワする
もし別れたら、連絡してみよう
ストーリーが上がると少し期待する
顔が見れるから
1month❤
見たくなかった。
ハイライトが消えている
連絡してみようかな
こわくて連絡できない
ヘタレな自分
今日こそ
思いを込めて
スマホを握る手に精一杯の力を込めて
DMを送った
あめ.
静寂に包まれた部屋
7時半
うるさいアラームの音で目が覚める
朝ごはんはトーストとコーヒー
2本ある歯ブラシから1つ取り歯磨きをする
甘い香りのヘアオイルと男臭いワックスでセットした髪
シワシワのシャツを着て遅刻ギリギリに出勤
今日はコンビニ飯だな
22時すぎ家に帰ってきた
晩ご飯カップ麺でいいか
明日も1人の生活
慣れることはあるのだろうか
クローゼットの奥深くにしまった指輪
明日の朝捨ててしまおう
歯ブラシもヘアオイルも君の置いた全てと
あめ.