あなたと離れても、何年経っても、忘れることができない。
いくら忘れようとしても、上書きすることはできない。
「何年引きずってんだよ、いい加減忘れろよ。」
自分に向かって言う。何回目だろうか。
自分でも分かってはいる。しかし、君との時間を忘れることはできないだろう。
今でも、君とのあの日々は輝いて見える。
僕はきっと、死ぬまでこの気持ちから逃れられない。
「また明日。」
そう言ってまた今日を終える。
明日は皆に平等に訪れるわけではないのに。
「また明日」は本来、変わらずまた明日も変わらず会えますようにという願いを込めた言葉なんだと思う。
だが、そういう思いを込めて話す人は少ないように思う。照れくさいのだろうか。
だが、思いを込めて言われた方は嬉しいと思う。
だからこそ、僕はそこに思いを込めて伝えたい。
透き通るようなあなたの美しい瞳。
透明で純粋な心。
無邪気に笑う顔。
綺麗なのにどこか子供っぽさを残した表情。
あの日の君が忘れられない。
「理想のあなた」
理想のあなたは、いつも私を引っ張ってくれる。優しくて、常に私を幸せにしてくれて、私をお姫様のように扱ってくれる。なのに現実のあなたは何故そうしてくれないの?
「理想のあなた」
あなたが特別だからこそ、あなたに多く求めてしまう。
それがあなたを苦しめてしまっているとも知らず。
「理想のあなた」
求めれば求めるほど、私の理想から離れていくあなた。
あの優しかったあなたはどこにいったの?
ついには私の元からも離れていってしまったあなた。
「理想のあなた」
そんなものは私が作り出した虚像だ。
現実には存在しないのに、私の理想通りになって欲しいと願ってしまった。あなたがいなくなってやっと気づいた。
「理想のあなた」
私が本当に求めていたのは、あなたと居ることだけだったのに。あなたを見ずに、自分のことばかりあなたに押し付けた。なんて私は愚かなんだ。
「理想のあなた」
さよなら、理想のあなた。あなたに会うことはもうない。
今までありがとう。
「あなた」
今までごめんね。幸せになってね。
突然の別れ。
人生には何が起こるか分からない。
今日元気でも、明日を迎えることができないかもしれない。
今日会ったあの人も、いつ会えなくなるか分からない。
そう思って日々を過ごしていると、さまざまな出会いに感謝できる。
イライラしてしまうことも、許せるような気がする。
何があってもいいように、これが最後になってもいいように、日々を一生懸命過ごしていきたい。
私たちは1日1日老いていく。今日が1番若い。
後悔のないように、やりたいことをして生きていきたい。。