8/9/2023, 5:44:58 AM
蝶よ花よと可愛がられた兄とは対照的な育て方をされたと自覚している私。言葉のイメージからすれば『蝶よ花よ』とくれば可愛らしく育てられた女の子が連想されるだろうが、我が家ではそうではなかった。
生まれたときから見目麗しく、しかし身体が丈夫でなかった兄。それこそ古い時代の「女の子の格好をさせておけば男の子を長生きさせられる」との言い伝えを忠実に守らせて、その格好が本来女として生を受けた私よりも愛らしかったようで。可愛い子を可愛がる、大人の庇護欲は大層満たされることであろう。
数年後に生まれた私は兎角平凡。健康上の問題もなく、見た目も美しくないかわりに不細工でもないと言われた。放置して自由にさせたほうが手がかからず、というか大人の負担面が軽かったのだろう。
そういうわけなので、私はこのように育ってしまった。
【蝶よ花よ】
7/31/2023, 2:44:01 PM
優しさに慣れていないから。
愛に触れるとどうすればいいのかわからないから。
惨めな姿を見せたくないから。
きっと、泣いてしまうから。
だから、一人でいたい。
7/30/2023, 2:59:46 PM
まるで生きているような輝き。
「職人が一つ一つ手作業で作るんですよ」
案内をしてくれた女性が教えてくれた。
「どうです? あなたのお子さんにお似合いのものはありそうですか?」
【澄んだ瞳】
7/29/2023, 8:22:31 AM
今年こそ行けると思ったのになぁ。
声に出すのは憚られた。その言葉で一番傷つくのは自分じゃなくて兄だから。
【お祭り】