『question』
疑問無く 己を通して 生きて行く
疑問など何一つ無く
そんな風にはなれない
人に何かを訪ねることが
恥ずかしいことであると
そんなことはないんだから
訪ねないほうがもったいない
子供のように
何にでも疑問を持って
人に聴くことができたら
とても良いと思う
『約束』
約束を 結ぶ月夜 新月に
約束を交わすということは
相手を信用して委ねたということ
信用もないのに
態々約束を交わす必要はない
そんなことするくらいなら
利用した方が早い
だから
約束を交わすということは
あなたが誰かを信じた証拠
約束を破られて傷ついたなら
その分だけその人を信じていた証拠
人を信じきれる人は
そうそういない
でもそれで良いとも思う
騙されて 利用されて 傷ついて
そんなことになるくらいなら
信じきらなくて良い
ただ自分の信用がおける人
そんな人には
一生に一度会えるか分からない
その人までを疑いはしないで
簡単に人を信じろ
なんて言わない
ただどうか
人を簡単に信じても良い世界に
そうなってくれたらと思う
『ひらり』
花落ちる ひらり巻き上げ 水滴る
風の吹く森を一人歩くと
ふと春の陽気と共に
花が舞い上がって
先程まで降っていた雨の雫が
花にくっついて落ちてくる
『誰かしら?』
忍び寄る 黒い影の 鮮やかさ
闇から現れたそれを
俺は最初警戒して
悪いものだと
信じて疑わなかった
ただ怖かったんだ
新しい物に触れるのが
でもいざ触れると
とても鮮やかで
美しい
『芽吹きのとき』
春立の 赤とピンクが 咲き誇る
入学した頃まだまだ種だった
次の年の春には芽を出して
卒業の頃には立派な花になる
若い頃は直ぐ芽を出すことができた
だが大人になるとなかなか芽は出ない
それに悩むがそれは当然なことで
だって子供の頃は種だったんだ
でも大人はもうある程度花が咲いてる
何個も種を植えると
栄養が色んな所にいってしまう
元々持って育った花にも
当然新しい種にも
新しいことにいつまでも
挑戦し続ける姿は素晴らしいし
自分もそうなりたいと思うが
新しく挑戦したことが芽吹かなくても
それは才能がなかったわけではなくて
それ以外も色んなことを伸ばしていたから
他を頑張った証
芽吹きのとき
それは自分らしくなってる証
芽吹かなかったとき
それは挑戦の証