NoName

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12/23/2024, 1:26:14 PM


美しい女性が容姿を褒められるとき
若さを褒めそやされるとき
そのひとは少しだけ思っている
いつまでも続くものではないと
醜いと、誰かがその女性を嘲笑うとき
美しい女性は同じように笑わない
いつかそうなる可能性は誰にだってある

偶然なのだ
たまたまの幸運
努力あっても 最後まではかなわない
老いない生きものなどいないし
老いないものは死んだものだから

生きものであることを
美しいと言う人を
尊いと思う

12/19/2024, 4:43:22 PM

寂しいな
と言う 言葉が
殺風景な部屋の
寒い空間に吸い込まれていく
いつのまにか扉があらわれて
おそるおそるドアノブをひねると
その向こうには金色の野原が広がっていた

一歩足を踏み入れる
もう元の世界には帰れないような気がした
すくむ
いいのかな でも 寂しいのなら
あちらはもしかしたら 暖かく
寂しくないのなら
えいや、と地面を蹴った
ああ さよなら 寂しく懐かしい世界よ
にぎやかな冒険がはじまるよ

11/22/2024, 2:26:25 AM

わたしは
優しい人に会うと
宝石に会ったような気持ちになる
キラキラしていて
癒される
安易に否定してこない思慮深さ
どうしようもないことに悩むとき
その優しい人は
あなたにも事情があったよね、と
けして善悪の単純な判断を下さない
悩んでいることにたいして
くるしいよね、とそっと毛布を差し入れてくれるような
そんなやわらかさがある
優しい人は 宝もの
優しい人は 微笑んでくれるだけで
抜群のパワーがある
無理せずに頑張ってね、
優しく送り出してくれる言葉を抱きしめて
今日もなんとか仕事ができる 
わたしは優しい人が好き

11/2/2024, 1:34:39 PM

むかしのあだ名
それで呼ばれたら、小学生の頃の
無敵の女の子がニヤリと笑う
誰に媚びる必要もなく
生意気に好き勝手言って
責任なんて概念もなく
野の鳥のように自由だった
ひとを騙すようなことはしない
ただ毎日楽しい遊びを開発してた
大人たちも面白がってくれるから
なんにも怖くなかった
あの名前でしか得られない栄養素がある
「ねえ、◎◎ー!」
信頼されてる感じ 信用しているわたし
大人の世界の必需品は何も持ってなかったのに
しあわせそのものだった
遊ぼう、遊ぼう
わたしたちは宇宙の赤ちゃん

10/19/2024, 4:23:05 PM



青春の余生を過ごしているだけのわたしが乗るべき列車が来ない

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