NoName

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寂しいな
と言う 言葉が
殺風景な部屋の
寒い空間に吸い込まれていく
いつのまにか扉があらわれて
おそるおそるドアノブをひねると
その向こうには金色の野原が広がっていた

一歩足を踏み入れる
もう元の世界には帰れないような気がした
すくむ
いいのかな でも 寂しいのなら
あちらはもしかしたら 暖かく
寂しくないのなら
えいや、と地面を蹴った
ああ さよなら 寂しく懐かしい世界よ
にぎやかな冒険がはじまるよ

12/19/2024, 4:43:22 PM