NoName

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6/2/2024, 5:03:34 PM

わたしが一人の部屋で寂しかった頃
あなたは可愛い彼女と生活してた
こちらが喉から手が出るほど求めたものを
やすやすと手に入れて甘やかにキスしてた
わたしの部屋はがらくたまみれ
残りかすのような身体
あなたはしばらくして彼女と別れ
タバコを買うような気軽さでわたしを誘ってきたけれど
許せるわけがなかった
わたしの夢は渇いたままなの
使い古しの技術などうれしくないの
わたしもかつては瑞々しかった
だれも触れないまま
あなたはまたあの彼女を誘えばいい
そしてどこかへ駆け落ちでもしてしまって
わたしに自由な町をちょうだい

5/30/2024, 11:20:09 AM

10年後もみんないる
そう思ってた
友だちも家族も
あの店もあの道も
相変わらずだねって笑えるものだと
そんな年寄りなわけじゃない
だけど集まりは特別な日になった
あのころのいつも通りとか
いつもの顔ぶれとかは
ぜんぶそのままにはならなくなった
今がかけがえのないものだってしってるよ
いやというほどしってるし
ありがとうって伝えるけど
こぼれ落ちていくときはくるよ
後悔しないようにって尽くすけど
後悔なんてしちゃうもんなんだよ
強欲ってわらわないで
大事なものが多いだけだよ
さよなら さよなら

5/28/2024, 4:08:07 AM

あなたがわたしのそばにいる
ゼロの距離
ここで時間が止まればいいのに
過去も未来もどこかへやって
いちばんシンプルでいられたらいいのに
もう何も成したくないのに
あなたさえいれば
このままでいれば
さびしくないのに
さびしくさえなかったら
ほかになにも望まなくていいのに