NoName

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わたしが一人の部屋で寂しかった頃
あなたは可愛い彼女と生活してた
こちらが喉から手が出るほど求めたものを
やすやすと手に入れて甘やかにキスしてた
わたしの部屋はがらくたまみれ
残りかすのような身体
あなたはしばらくして彼女と別れ
タバコを買うような気軽さでわたしを誘ってきたけれど
許せるわけがなかった
わたしの夢は渇いたままなの
使い古しの技術などうれしくないの
わたしもかつては瑞々しかった
だれも触れないまま
あなたはまたあの彼女を誘えばいい
そしてどこかへ駆け落ちでもしてしまって
わたしに自由な町をちょうだい

6/2/2024, 5:03:34 PM