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7/11/2024, 11:33:11 AM

別れた彼のLINEが、ずっと1番上にピン留めされている。

別れ話をされたあと、「また親友でいようね」なんて、漫画みたいに強がったセリフを言った。
いや、正確には随分ごねてからようやく言った。言いたくなかったし、強がりたくもなかった。それでも、帰ってしまおうとする彼になんとかハッキリした返事をしたくて、結論を急いで絞り出した。

まだ、彼のLINEをすぐに見える場所に留めてある。
未練たらたらだ。当然だ。初めて人生で好きになった人だった。この人と未来を描きたいと毎日浮かれていたのに、突然地面に叩きつけられたみたいな、呆然とした記憶。今からでもどうにかして戻りたい。

別れた後に届いた、たった1件のLINEに、私は返事をできないでいる。

笑い話にしたかったんだろう、帰り道で定期を忘れた話をしてくれた。優しい人だから、私を振ったって悲しませたくはなかったのだと思う。

でも、返事をしたら、本当に親友になってしまう。
向かい合ってしょうもない話をしていた、それで十二分に楽しかったあの頃に戻ってしまう。

たぶん、一生、返事はできない。

7/10/2024, 4:05:41 PM

目が覚めると、泣きたくなる。また一日が始まってしまったんだと、起きてしまったことを後悔する。

ここ最近、ずっとそうだ。泣きながら目が覚めて、吐きそうになりながら仕事の準備。

事業所に行って、「障害者がやりました、すごいでしょ」みたいな、健常者ウケするための作品づくり。
こんなことのために手先が器用になった訳じゃなくて、もっとふつうに、子供のためにお弁当をつくるとか、旦那さんのために破けた服を繕うとか、そんなことに使いたかった器用さ。それを、欲しくもないブランディングに使い果たす。

週に2日だけの少ない仕事がつらい。副業で始めた絵の仕事も、依頼が来なければ閑古鳥のスケッチが溜まっていくばかり。それすら、破いて捨てることもある。

小さな頃思い浮かべた、立派な自分の肖像に、毎日毎日土下座して、泣き腫らして、謝り続けてから、一日が始まる。

地獄にも朝がある。
ただただ、地獄が続くだけの朝。

明日は目覚めませんように。