『まって』
紅き魂が地に帰る
尊き魂は天へ。
死神である俺はこの光景を
何度も何度も見て来た。
俺が魂を奪い
人間を抹消していくから、
地に堕ちた人間は愚かな者だ。
自ら望み力を貸してやったのに
見返りが無いと思ってやがる。
俺は死神だぞ。
人間よりもずっと権力がある。
堕ちていった人間は、
意味深な言葉を吐く。
“まって”っと。
『まだ知らない世界』
アマゾンの秘境。
その言葉を聞くだけでワクワクする
少年心がくすぐられ、
パァって世界に彩りがかかる。
未知の生物。生態。
まだまだ知らない世界が広がっている
解明していく毎に
言葉に出来ないほどの高揚感と少しのガッカリ感が
胸に染み渡る。
ロマンが無くなってしまう悲しさと生きてる間に解明して欲しい気持ちがぶつかる。
けど謎が明かされる度にまた新たな謎が出て来て
この地球には、、、
沢山のロマンがあるんだ!って気分が上々するんだ。
『未来への船』
遥か彼方へとこきだす船。
何処へ行くかは未知数だ。
大海原、遠くに見える地平線。
毎日沢山の生物と出会う
旅したイルカ
凶暴のサメの群れ
巨大な鯨による水飛沫
毎日沢山の楽しい経験が私達を待っている
どんよりしてアクシデントがある日でも
何度も乗り越えて来た。
かけがえのない仲間とこの船で。
今日も楽しい1日が終わる
けどこの船ならどんな所でも一緒だ
明日も楽しい1日が始まる
この船ならそう思えて安心して寝れるんだ
『静かなる森へ』
足音が響く。
風が私を押し森の奥に
辺りは真っ暗で
僅かな月明かりだけが
一筋の光だ。
私は一体何処に向かっているのか。
歩みを進めるが
より一層森は生い茂る。
ゴールはあるのか。
不安に思うが、
また一歩を踏み出す。
暗闇の中で、
一際綺麗に輝いて辺り一面照らす月。
主役だと思っていた。
僕は淡く光る引き立て役だと、
同盟を組んだ。
街灯と木と風と。
3人の同盟と力を合わせて
街灯の光で辺りを点々と照らし
暴風で月を雲に隠して。
木の頭上を僕達の
無数の淡い輝きをこの日見せてやるんだ。
人間たちに。
今日の主役は僕だって!
(星明かり)