NoName

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2/21/2025, 1:08:41 PM

ペガサスを見た
悠々と夜空を駆けるペガサスを
星屑を尻尾に絡みつけた
美しいペガサスを

宇宙に数多とある星の
そのほんの一部にこの地球がある
私も宇宙の一部であることに
喜びを感じた

ペガサスは嘆いていた
この宇宙が消えてなくなることを
この美しい世界が消えてしまうことを
悲嘆し続けていた

彗星がペガサスを追っていた
同じく尻尾に
星屑を絡みつけた彗星を

そしてペガサスはオリオン座の方へ
向きを大きく変えた
たった一つの生き物が
巨人を狩りに行くように
オリオンへ立ち向かっていった

いい流星群だった
本当に云百億年の間に
この宇宙は消えてしまうのだろうか

遠い未来の話なのに
何処だか心が苦しい

ペガサスは夜空を駆ける
一直線に、時に星座のある方へ
宇宙を知らない我々に
宇宙を見せるために

2/19/2025, 1:46:43 PM

私を睨みつける
じっと見つめる
私に触れようとする
そして私の血を飲もうとする
私の腕を欲している
私の足を欲している
首を、髪を、胸を、腹とへそを、背と尻を
私の臓器を欲している
そして私の存在をなくそうとしている

あなたは誰…?
私はあなたを知らない
あったこともない
だがあなたは私を知っているの…?
何処で私を見つけたの…?
検討もつかない
あなたは誰?
なぜ私に触れようとするのか
なぜ私を欲しているのか
怖くて怖くてたまらないの
いつあったのか
海外旅行の道中?
行き帰りの飛行機?空港ですれ違うとき?
はたまた国内旅行?
一瞬でもすれ違った人の顔なんか
覚えられるわけないのに
私怖いわ
あなたが

あなたは
誰なの?

私は あ なたを
知  らな  

2/18/2025, 1:32:09 PM

私が伝書鳩に託した
一通の手紙
宛名は敢えて書かなかった
誰の元へ届いても
良いように

行方知らずの手紙
その中身は教えてはならない
私が語る秘密の言葉が
そこに書かれているから

受け取るものは
それを外に出してはいけない

気まぐれな
手紙の行方

2/14/2025, 2:03:32 PM

普通に過ごすと忘れてしまう言葉
身近なようでそうでもない言葉
伝えたいけど伝えられない
話そうとしても素直に言えない
そんな言葉がここにある
誰でも知ってる言葉がある
うまく言えないけれど
言えたら皆が笑顔になれる
そんな言葉がここにある
優しい言葉がここにある
それは当たり前なんかじゃない
言えば返ってくるし
言われれば返さなくてはならない
キャッチボールににた言葉
そして今君に伝えたい言葉でもある
そんな言葉がここにある
素敵な言葉がここにある
人は素直になれぬから
直接聞くことは少ないけれど
間違いなく優しい言葉だ
言えれば皆が笑顔になれる
嬉しくって浮き浮きしてしまう
そんな言葉がここにある
君に伝えたい
ありがとう
そんな言葉がここにある

2/13/2025, 10:56:14 AM

大袈裟に
赤裸々に
ものを伝える
それは少し
照れくさい
だからこそ
そっと伝える
あなたに伝える
耳元で
囁くように
伝えたい
その中身は
限られていないが
細やかに
さり気なく
様々なことを
あなたに伝える

そっと伝えることは
悪いものじゃない

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