繋いだ!繋いだ!日本文理の夏はまだ終わらな
い!!!
2009年 甲子園 決勝
日本文理対中京大中京
試合は7回裏に中京大中京が一挙6得点を挙げるなど、試合を優位に進め、
10対4で9回表を迎える
見逃し三振、ショートゴロで二死走者なし
カウント2-3、
球場は最後の一球を今か今かと待っていた
そこからわずか20分後、
球場は異様な空気に包まれていた
10対6と詰め寄り、さらに二死満塁から
レフトへの2点タイムリーヒット
そこで飛び出したのがこの実況である
試合は10対9で中京大中京が42年ぶりの全国制覇を果たしたのだが、
終わらない夏と聞いた時、真っ先にこの声が再生されるほど、印象深い試合だった
今年の夏もいつかは終わるが、それまでにどんなドラマが待っているのか楽しみだ
ボーッと空を眺めていると
雲が流れていく
あるものはより早く
あるものはよりゆっくりと
その度に空模様は移り変って
ひとつとして同じものは現れない
忘れられないあのときの雲は、あの空は、今はどこにいるのだろう
ずっと遠くに行ってしまったのだろうか
薄れゆく記憶の中に輪郭をなぞった
ありかも知らない空に言問えば
見上げる空の模様が少しあざやかになった気がした
心の羅針盤ってどこを指しているのだろう
信条?、運命?、
何を指してるかも分からない
進んだ道の先も分からない
そんな中で羅針盤は
何かの役に立つのだろうか
羅針盤は、常に真北を指すと思っていた
けれど、違った
地球の磁場が示す磁北は
場所によって左右にズレるらしい
なんだ、地球さえ真北に歩けやしないじゃないか
真北じゃなくても、
何を指しているかまだ分からなくても
歩いていこう
その先に何があろうとも問題ない
振り返れば蹊があるはずだ
そしてその蹊に名前をつけてやればいい
2本あれば4方位判る
4本あれば8方位になる
そうすれば、空白の羅針盤は
確かに意味を持つようになるだろうから
「またね」って別れた僕らも、
いつしか他人になってしまった
どうやら保存方法を間違えたらしい
「またね」って難しいよね
賞味期限も保存方法も書いてやいないから
でもこの言葉ひとつで、2人はタイムスリップ
できる
再会の時、まるで何年もの空白なんて
なかったようにあの頃の2人が戻ってくる
そんな空間を保存できるのだ
きっとまだ戻れるはずだ
「またね」で、1度閉ざされた扉は
僕の言葉でのみ開けられる
明日会えたらその時はなんて言おうか
泡は、儚いのだろうか
一般に、泡は水中に存在する空気だ
つまり、場違い野郎なのだ
それが水面に昇っていき、弾ける
すると途端に空気に溶け込み、見えなくなる
泡は、苦しくないのかな
苦しいから一目散に逃げていくのかな
でもその苦しさが、人には美しく見えるんだね
苦しみを昇華してくれる人がいるって
羨ましいかも
私、泡になりたい
いや、でもちょっと嫌かもな