自分が悲しい時にいきなり雨が降り出したりすることがある。
それが何だか自分とリンクしているみたいで、ちょっと笑ってしまう。
私が泣いてて、空が泣いてて。
空が泣くなんておかしいかもしれないけれど、美しい表現だと思う。
いつだって君と話すのは楽しかった。
「明日の国語って小テストあったっけ?」
「今なにしてる?」「あの漫画最高だよね!」
なんでも話せる数少ない異性の友達。
でも徐々に引かれていった君の笑顔。
誰にも取られたくなくてLINEを開いた。
「好きです」
送信ボタンを押すのに何分使ったか。
送った後に携帯を裏返して天井を見上げる。
少し経って携帯が鳴った、直ぐに携帯を手に取り通知を見ると君からだった。
初めて君からのLINEが怖かった。
「明日直接聞きたいな」
どちらとも取れる、けれど拒絶ではなさそうな返答。
明日、面と向かってちゃんと言おう。
「君が好きです」
生きとし生けるものが平等に持っているもの、命。
生まれた瞬間から与えられて、ある時心臓が止まって死にゆく。
そんな事は生まれて少し経てば誰でもわかるもの。
その短い時間の中でどうやって生きていくか、それが大事。
少しでも自分の好きなことをして、好きなものを食べたり、嫌なことがあったら少し高いご褒美を買ったり。
心臓が止まり命が燃え尽きるまできっとその繰り返し。
夜遊びって若さの特権みたいなところがあると思う。
オールして友達と別れて、始発も絶妙に走ってない時間帯だからのんびり家まで歩いていく。
好きな曲を聴きながら、ちょっと鼻歌を歌いながら。
そんななかで少しだけ夜明け前の太陽が登ってきたのを見て「またオールしちゃったよ」って思うのが意外と好きだった。
皆知っているかい?
後15日くらい日曜日を過ぎたらもう今年が終わるんだ。
まだ9月になったばかりなのに、来年が見え始めている。
年々1年が早くすぎていく気がする。
カレンダーを捲るのが嫌になってくる。
でもイベント事も好きだから困ったものだ。