鏡って少し怖いと思うんだ。
なんでも映したものを見せてくれるし、お化粧とかする時はなくてはならない物だけれど。
昔おばあちゃんの家に行った時カバーがされていた三面鏡が置かれていた。
三面鏡は何故か怖く感じた。
端を見ていたらもう一方が違う方を向いているんじゃないかと思ったりして。
今はもう見ないけれど、未だに少し怖いなと思ってしまう。
人は生きていく中で長く持ち続けている物って少ないと思う。
私は物持ちはいい方だと言えるけれど、大掃除の時はしっかり吟味して整理整頓する。
そんな中でまだ捨てられない物、それはシルバニアファミリーの人形たちとお家たち。
少しずつ少しずつ集めては小さい小道具を無くし、その度悲しんだシルバニア。
友達が居なくてずっと私の友達でいてくれていたシルバニア。
お人形さん遊びは少し恥ずかしくて出来ないが、物語を持たせて配置を決めたりするのはいいと思う。
今度は、大人の遊び方でシルバニアファミリーを遊ぶとしようかな。
特にこれといった事をしたことも無いし、凄い事が出来る訳でもない。
周りと比べてなにも秀でていないとしか思えない自分の外見も中身も、好きじゃない。
でもある時仕事が忙しくて中々会えなかった友人から電話がかかってきた時があった。
久々に話した友人は色々あり次第に電話越しに泣いた。
疲れている中ふと私と話したいなと思って電話をかけ、5コールして出なかったら切っていたと。
気が滅入っている時に気軽に電話ができる仲だと信じてくれていたのはとても嬉しかった。
誇れることは何も無いけれど、それでもふとした時に、大変な時に私の名前が出てくるのは嬉しいことだった。
海って2つの顔を持ってるよね。
人が沢山集まって賑やかな明るい朝の海。
人があまり集まらない静かな夜の海。
どちらも魅力はあると思うけれど、夜の海は怖いと思うことが多い。
少し入ればそこからはライトで照らした一筋の光以外なにも見えない真っ暗な世界。
でも地上から見た夜の海は静かで、何も考えなくてよくなるから好きでもある。
子供の頃って自転車でどこへでも行っていた気がする。
公園、友達の家、習い事、買い物、何だって自転車を漕いで行った。
ただひたすらに真っ直ぐ進んでみよう! と道なりに進んだこともあった。
帰り道は周りの人に聞きながら。
暑い日も寒い日も楽しい時も嫌な時も自転車に跨ってどこまでも。
今はもう全然乗らないなと思いつつ、久々に自転車に乗ってどこか行きたいなとふと車庫を見た。