12/21/2024, 5:45:36 PM
「大空」
地面や手元ばかり見て大空を見る機会が減っていた
窓から見た夜明け前の大空は暗くて
どこまで続くのかわからないけれど
不思議と怖くはない
それから、しばらくぼーっと外を見る
徐々に白んでいく空をながめていると
いつまでも不安が続くことはないと思える
おそらく、もう大丈夫と言える日は近いだろう
そう信じていたい
12/20/2024, 2:23:09 PM
「ベルの音」
人々への贈り物を満載したそりが雪道を翔る。
もみの木にはイルミネーションが輝き
ベルの音が幸福と喜びの色に街中を染め上げる。
赤い服を着た白髭の好好爺の高らかな笑い声は
聖夜を寿ぐ。”Merry Christmas!“
12/18/2024, 11:25:41 AM
「冬は一緒に」
出汁の中に揺れる豆腐と葱
新鮮なお肉と並ぶのはごまだれやポン酢たち
湯気越しに飛び交うとりとめのない話
冬は一緒に鍋を囲んで、温かな団欒を。
12/8/2024, 4:11:13 AM
「部屋の片隅で」
好きな姿勢で好きな本を読む
いつのまにか乾いていた頬の雫
知らぬまに上がる気持ち
部屋の片隅で心の真ん中に気づく
秘めていた強さ 抱えていた温かさ
凍る心を溶かす力 目を逸らす勇気だった
夢と現実の間に心のゆとりを見つけた
12/5/2024, 12:30:00 PM
「眠れないほど」
床に就いた後に目が冴える。
眠れなければ眠れないほど焦るものだ。
だが、深く呼吸をして気持ちを落ち着かせ、
寝床を抜け出し長い物語を紐解く。