Eclipse

Open App
10/3/2024, 2:28:08 PM

【巡り会えたら】

「ねぇ、そこの君。ちょっと旅してみない?」

休日の早朝始発の電車
周りは自分とこの男だけだ

「え?」

いきなりのことで思考が停止してしまった。

プシューーーーーーーーー

考える余裕もなくドアが閉まった
降りるはずの駅に降りれなかった俺は仕方なくその知らない人との旅を始める。

「君さ,就活してるんだよね?」

「なんで知ってるんですか。まぁあってますけど」

本当になんでだ。もしかしてストーカー?
どうしよう次の駅で降りるべきだろうか

「やっぱり、勘だけどね。」
男が優しく笑う

「僕のところに来ない?面接だけで試験や資格なんてない」

実のところ就活はうまくいってない。内定ももらえないまま春学期も終盤にかかった。
だから、男の話はとても美味しい。
だが、これ以上に怖いものはない

「なんですか、監禁したり実験したり、売ったりするつもりですか?」

男がびっくりする

「何言ってるんだよ。怖いこと言うなぁ。そーだなぁ、あ、君はこれから着く駅であるものを見ることになる。それを見て改めて聞かせてもらえるかな?君の意見」

まさか予約なしのインターンがはじまるとは、、

ー〇〇駅ー〇〇電鉄にお乗り換えの方はーー

ついた先で見たものは、
おぼつかない足取りの女性

「お願い、助けて…もう生きたくないの」

近づいてくるその女から思わず逃げる

「なんですかこれ!」

男は何も答えない。
さっきまでポケットに入れていた手を取り出して
女に近づく
だが女は以前と俺の方を見ている

男がそっと女に触れ、囁く

「ごめんね。ここまでよく頑張ったね。お疲れ様。」

初めて女が男を見た。
途端に女の涙がこぼれ、地面に落ちる前に宙に消えた

「え、殺した…?んですか…?」

死体なんてないし、何より見えるところに駅員がいた。
防犯カメラにもバッチリ映っているはずだ。

「違うよ。これは残像。
今はもう亡くなった人達の思い出が切り取られて残像になって見えてる、感じかな。」

「でも会話が…、」

「あれはね、僕の能力。切り取られた思い出の残像に関与できる、つまり過去の彼らに話しかけられる。そしてこの世から消すことができる
彼女は苦しみながら亡くなったんだろうね。だから助けてなんて言ってたんだろう。」

つまり女性はこのホームから自殺した…そういえば、先月この駅で人身事故があったそうだ
納得できるようなできないような。

「なるほど…だから話しかけるまで女性はあなたを見れてなかった。」

「そう言うこと」

「でもなんで消してるんです?」

あ、と思い質問する。

「思い出がここに在る以上彼らは転生することはできないんだ。まぁだからみんな前世の記憶とかないんだよ。」

前世の記憶がないのはそう言うわけなのか
「なるほど」

「それで、君は興味ある?」

そうだこれはインターン。そしておそらく面接も兼ねられている…どうする俺…

「あ、他に質問とかある?一応判断材料として」

確かにまだまだ決断できない。給料や、能力は後からつけられるのかや……
とりあえず聞けるだけのことを聞いた。

「なるほど、残像は死ぬ前のものだから死んでるなんて知らないのは当たり前ですよね。」

つい焦って変な質問もしてしまったが、まぁ大丈夫だろう

「意欲的で結構。それで?どう?」

これで内定、いや、職が決まるのなら…!
息を呑む。本気の声で、言おう!

「あ、あのーーー!」

「ごめんね、ここで君の旅は終わりなんだ。」

え?
今日2回目のビッグハテナだ

「何言ってるんです?これって面接とかじゃ…」

まさか、騙されてた?いや、初めから旅って言ってたから…

「ごめんね、遊んでたわけじゃないんだ。もしかしたら思い出してくれるかもって…
君は、僕の大切な親友だから」

男の手が涙を伝う俺の頬を触る
それはとても温かった
まるで、以前も触れたことのあるような手と体温

そうだ、あの電車は彼と出会った始まりの場所だ

10/2/2024, 3:27:09 PM

【奇跡をもう一度】


「ばぁ〜ーー!!!」

目の前に大きく手を広げて飛び出してきた

「うわ!びっくりしたじゃないのー!もー!」

「探した?探した??」

ニコニコと笑いながら自分のことを気にしてくれてたか確認してくる
こういう所も娘の可愛いところだ

「当たり前じゃないー!どこいったんだろって思ったわよー!自慢の娘なんだから!」

笑顔を返す

「それやめてー!」

"自慢の娘"と言うと娘は決まって照れる
その反応が可愛くついいじめてしまう

こんな毎日が続くなんて夢のようだ

時には反抗され
時には驚かされ

予測できないことが起こるがそれのお陰で
本当に毎日が楽しい

「ちょっとー弁当忘れてるわよー」

「んー!」

「ちょっと食べながら行かないのー!意地汚いでしょー」

「分かってるー!」

ほんとにいつになってもバタバタしてるのは変わらない
忙しない毎日だ

「集中豪雨による土砂災害の影響で近隣の家が呑み込まれーーー」

「ねぇ、ちょっと目を覚ましてよ、、なんで、、」

私が買い出しに出ているタイミングだった

家は土砂で潰されていた。
娘は2階の自室にいた。


葬式時ーーー
「気の毒ですね、本当に。まだおわかくあられて、」

「これだから天災は困るわよね。」

周りの話し声が聞こえてくる

「もう一度笑って欲しい、お願い」

それからは恙無く式は終わり
私は娘の遺骨と潰された家の前で立ちすくんでいた。

「ばァー!」

「ねぇ?探した?」

え?

「私の事、探してくれた?」

「もちろんよ…ずっとさがしてる。でも見つからないの…何処にも……」

顔が曇る

「自慢の娘ーとかいつもの言わないの?」

「、あっ、もちろんいつまでも自慢の娘よ」

涙を抑えながら笑顔を返した

すると娘が近くに来て頬を触った

「泣きたい時にはないて。
気持ちを抑えないで。

そして
今までありがとう。私の自慢のお母さん。」

目の前が真っ白になる。
あっ!!
起きると目の前には遺骨置いてある机が日の光を浴びていた

10/2/2024, 3:24:18 PM

【奇跡をもう一度】


「ばぁ〜ーー!!!」

目の前に大きく手を広げて飛び出してきた

「うわ!びっくりしたじゃないのー!もー!」

「探した?探した??」

ニコニコと笑いながら自分のことを気にしてくれてたか確認してくる
こういう所も娘の可愛いところだ

「当たり前じゃないー!どこいったんだろって思ったわよー!自慢の娘なんだから!」

笑顔を返す

「それやめてー!」

"自慢の娘"と言うと娘は決まって照れる
その反応が可愛くついいじめてしまう

こんな毎日が続くなんて夢のようだ

時には反抗され
時には驚かされ

予測できないことが起こるがそれのお陰で
本当に毎日が楽しい

「ちょっとー弁当忘れてるわよー」

「んー!」

「ちょっと食べながら行かないのー!意地汚いでしょー」

「分かってるー!」

ほんとにいつになってもバタバタしてるのは変わらない
忙しない毎日だ

「集中豪雨による土砂災害の影響で近隣の家が呑み込まれーーー」

「ねぇ、ちょっと目を覚ましてよ、、なんで、、」

私が買い出しに出ているタイミングだった

家は土砂で潰されていた。
娘は2階の自室にいた。


葬式時ーーー
「気の毒ですね、本当に。まだおわかくあられて、」

「これだから天災は困るわよね。」

周りの話し声が聞こえてくる

「もう一度笑って欲しい、お願い」

それからは恙無く式は終わり
私は娘の遺骨と潰された家の前で立ちすくんでいた。

「ばァー!」

「ねぇ?探した?」

え?

「私の事、探してくれた?」

「もちろんよ…ずっとさがしてる。でも見つからないの…何処にも……」

顔が曇る

「自慢の娘ーとかいつもの言わないの?」

「、あっ、もちろんいつまでも自慢の娘よ」

涙を抑えながら笑顔を返した

すると娘が近くに来て頬を触った

「泣きたい時にはないて。
気持ちを抑えないで。

そして
今までありがとう。私の自慢のお母さん。」

目の前が真っ白になる。
あっ!!
起きると目の前には遺骨置いてある机が日の光を浴びていた

9/30/2024, 12:46:40 PM

【Maybe tomorrow】
 ―きっと明日も―

きっと明日も
変わらず辛い

きっと明日も
夜が来る

変わらない毎日

変わらない苦しみ


どれだけ頑張っても結果がでず
周りの幸せそうな顔を見ると辛くなる
「模試A判定だった!」
「最近テストでかなり良い点が取れる!」
「全教科合計が二桁上がった!」

私の手元を見ても変わらない数字
どうしてだろう、こんなに頑張ったのに…
私どこかで間違えたのかな…
どこに向かって進んでるんだろう…

辛い…しんどい…
やめたいよ、こんなこと…


でも諦めないで
そう君が言った

変わらない日なんてない
空に浮かぶ真っ白な雲が
前に進み続けているように
君が努力する限り
明日は変わり続けてる

一見変わってないように見えても

それは
君がより速く走るために
助走をつけているんだよ

だから辛い顔をしないで。
本番にいいスタートダッシュをきれるよう
いつだって前に進み続けよう。


この青い空の元
僕達の上空を駆ける雲を追って
明日も僕らは進み続ける。

9/30/2024, 12:27:06 PM

【Maybe tomorrow】
 ―きっと明日も―

きっと明日も
変わらず辛い

きっと明日も
夜が来る

変わらない毎日

変わらない苦しみ


どれだけ頑張っても結果がでず
周りの幸せそうな顔を見ると辛くなる
「模試A判定だった!」
「最近テストでかなり良い点が取れる!」
「全教科合計が二桁上がった!」

私の手元を見ても変わらない数字
どうしてだろう、こんなに頑張ったのに…
私どこかで間違えたのかな…
どこに向かって進んでるんだろう…

辛い…しんどい…
やめたいよ、こんなこと…


でも諦めないで
そう君が言った

変わらない日なんてない
空に浮かぶ真っ白な雲が
前に進み続けているように
君が努力する限り
明日は変わり続けてる

一見変わってないように見えても

それは
君がより速く走るために
助走をつけているんだよ

だから辛い顔をしないで。
本番にいいスタートダッシュをきれるよう
いつだって前に進み続けよう。

この青い空の元
明日も僕らは進み続ける。

Next