ストック1

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10/22/2025, 11:06:15 AM

秋風は飽きとかけて、男女の愛情が冷めるさまを表す言葉でもあるらしい
飽きたから別れるって、かなりクズみたいな理由じゃないか?
俺は恋愛とかわからないから、なんとも言えないけどね
ただ、こんなに心地良い秋風をそんなネガティブな意味で例えるのも、なんだかなと思う
それはともかく、俺の何メートルか先で男性が女性の前で膝立ちしながら、バッグで思いっきりはたかれている
会話を聞いていたが、女性の方が相手に対して付き合っててあまりにもつまらないから別れたいと切り出し、男性の方が別れないでほしいと懇願
そして今、膝立ちして手を合わせる男性に、女性がしつこいとバッグを叩きつけたのだ
修羅場だな
つまりこの二人、というより、女性の心に秋風が吹いてしまったんだろう
あまりに衝撃的で刺激の強い場面だったので、俺は自分の心を守るために、秋風について考えている
目に映る光景を秋風の話題と絡めることで、どうでもいい話だと思い込もうとしているわけだ
そもそも、赤の他人の俺にはどうでもいい話なんだけど、目の前で繰り広げられたら普通に嫌でしょ
俺は傷つきやすいので、こういう場面はダメ
さっきから地獄の空気を感じているので、とっとと踵を返して立ち去ることにした
ここは公園で、子供も来るのだから身の振り方はお互いよく考えてほしい
ああ、吹く秋風が気持ちいいな
俺は何も見なかった
見たとしてもそれは悪い夢だ
秋風とともに過ぎ去っていく夢の記憶なんだ
俺は自分にそう言い聞かせながら、公園を出て別の安らげる場所を目指した

10/21/2025, 11:21:19 AM

私は耳が尖っていて、そのせいで小学校高学年くらいからずっとエルフなんて呼ばれてた
なんで尖ってるかはわからなかったけど、エルフって呼び名は好きじゃなかったんだよね
まあ、いちいち否定するのも面倒くさいから、放置してたけど
私が超絶美人なのも、エルフと呼ばれる理由のひとつだと思う
ん?
いやいや、ナルシストではないよ
別に自分に惚れてるわけじゃないから
事実として、言ってるんだよ
え、モテたかって?
モテたね
学生時代は性別問わず告白された
全員断ったけどね
んでさあ、30歳くらいの時かな?
なんか自分に違和感を感じ始めたんだよね
実を言うと、もう少し前……就職したくらいから予感はしてたんだけど、その予感が確信に変わったっていうか
久しぶりに高校入学の時の写真見たらさ、顔が全然変わってないの
全然!
たしかにね、20代の間ずっと中高生に間違えられてたんだよ
でも、そんなわけないと可能性をあえて封じてきたわけ
ただ、15年前の顔のままだったら、さすがに封じきれないでしょ?
さらに周りから、なんか精神年齢が高校生くらいだよね、なんて言われてさあ
体も心も成長してないってことに気づいたの
もうそうなったら、自分が正真正銘のエルフだって認めるしかない
思えば、私の両親は孤児の私を引き取ったって話だったし、血縁上の両親って不明なの、私
この世にエルフがいるのか、異世界から紛れ込んだのかわからないんだけど、とにかく私は間違いなくエルフ
ってことで、今私はちょうど100歳ね
全然子供っぽいでしょ?
見た目も未だに15歳くらいだし
人間年齢だとまだ未成年っぽい
ま、エルフなんて他にいないから、正確なところはわかんないよね
そんなところかな
あ、奢ってくれるの?
奢るほど面白い話だとは思えないけど
でもありがと
そういえば、私の寿命ってどれくらいかなぁ
1000年単位だよね、たぶん

10/20/2025, 11:07:52 AM

ふわふわフレンズ!

ポメちゃん「たいへんたいへん!」

タヌたろう「どうしたんだいポメちゃん?」

ポメちゃん「友達のメェーカちゃんがシシぞうたちにお金を巻き上げられちゃった!
どうしよう?」

タヌたろう「それはたいへんだ!
でも大丈夫!
こういう時は、仲間を呼んでシシぞうたちを囲んで、落とし前をつけさせるんだ!」

ポメちゃん「落とし前?」

タヌたろう「そう!
お友達のメェーカちゃんがお金を巻き上げられて、ポメちゃんはシシぞうたちのことをどう思った?」

ポメちゃん「許せない気持ちでいっぱいだよ!」

タヌたろう「そうだね
だからその思いを物理的にシシぞうたちにぶつけて、晴らすんだ!」

ポメちゃん「でもでも、復讐はダメだってみんな言ってるよ?」

タヌたろう「その通りだよ
ポメちゃんはよくわかってるね!
でも、これは実は復讐じゃないんだ
友達を傷つけた連中に対して、二度と舐めたマネができないくらい徹底的に痛めつければ、今度から安心して過ごせるでしょ?
落とし前をつけさせるっていうのは、そういうことなんだ
逆に落とし前をつけさせなかったら、メェーカちゃんもポメちゃんも舐められて、こいつらには何をしても反撃されないんだと付け込まれちゃうんだよ」

ポメちゃん「なーるほど!
これは復讐じゃなくて、わたしたちが安心して過ごすために必要なことなんだね!
じゃあ早速仲間を集めて、シシぞうたちのところへ乗り込んでシメてくるよ!」

タヌたろう「ポメちゃんたちが容赦なくしっかり落とし前をつけさせれば、シシぞうたちもきっともう悪さをしなくなるよ!
頑張ってね!」

ポメちゃんは「うん!
ちゃんと落とし前をつけさせてくるよ!」


たまには教育番組でも見てみようかと気まぐれに視聴したけど……
何だこの内容
こんなものを幼児に見せて大丈夫なのか?
こんな恐ろしい番組がまかり通るなんて、この国はいったいどこへ向かうんだろう

10/19/2025, 10:37:41 AM

なんて美しい音だろう
君の操る人型戦車の駆動音はまるで、歌のようだ
君が紡ぐ歌は他のどのパイロットよりも素晴らしい
駆動音が歌声なら、君が次々と倒していく敵の、破壊される音はオーケストラだ
この戦場において、コンサートを存分に楽しめるだなんて、僕はどれだけ幸運なのだろう
だけれど、いつまでも聞き惚れてはいられない
そろそろ僕も動かなければ
このコンサートにアンコールはいらない
とても惜しいけれど、僕と君は敵対する者同士
君が味方であったならと、何度思ったことか
あんなに美しい駆動音と、鮮やかな破壊を行えるパイロットが果たしてこの世にどれだけいる?
僕は今まで、君ほどの腕を持つ人に出会ったことがない
しかし、こちらにも譲れないものがある
敵として対面した以上、僕は全身全霊で君の命を奪いにいくよ
今日こそは決着をつけよう
君のコンサートは、今日で永遠に終演となる
せめて、僕の魂にその歌声を刻み込もう

10/18/2025, 10:36:51 AM

どうも、光と霧の狭間です
面倒くさいですよね
ここには苗字が狭間の人間が十人いますから
言うまでもなく全員親族なんですけど
さらに私は名前が二つありますから、本当に面倒ですよね
改めまして、狭間光もしくは狭間霧です
なんで二つも名前あるんでしょうね、私
法律上も特例によって二つの名前が認められているって、わけわからないと思いません?
私が二つの姿を持つから、なんですって
今の私は霧ですね
光の時は全然違う姿になるんですよ
似ても似つかない
二つの自分を楽しめていいね、なんて言う人もいます
けど、自分で好きに変えられないんですよ?
残念ながら一日おきに強制的に姿が変わっちゃいます
だから一度会ったことのある人から別の姿で困惑されることも何度もありました
DNAも違うので同一人物なのにある意味同一人物と認められません
ふざけてますよね
でも性格だけは変わらないんです
そこだけは助かってるところで
まあ、私の特性は面倒くさいですけど、狭間一族はみんな面倒くさい特性が備わってますからね
来るなら覚悟がいりますよ?
なんて、そんなのとっくに承知の上ですよね
狭間家へようこそ
あなたが私たち一族の一員になる時、あなたもなんらかの奇妙で面倒な特性が備わりますが、私たちはあなたを歓迎し、何があっても味方でいて、全力で守ります
あなたも、私たちのことをいつも味方でいようと思えるくらい、絆を感じるまでになってくれたら、嬉しいです

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