ストック1

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11/14/2024, 12:37:12 PM

秋風が吹いたから秋なのか
秋だから吹いた風を秋風だと思うのか
たぶん、どっちも正しい
秋風に限らずだけど、
秋を感じることが起こったから、
今は秋だと感じるのだろうし、
時期的に今は秋だと思っているから、
この涼しい風を秋風だと思うのだろう

とはいえ、今はそうでも
最初はこういう気候を秋と定義しよう
となったのだろうから、
そもそもの始まりというのは、
秋風が吹いたりしたから秋なのだろう
これもたぶんだけれども

11/13/2024, 11:26:41 AM

試験落ちちゃいましたね
でもだんだんと成績は上がってますから
目に見えて成長していると思いますよ
もうひと頑張りです
真面目にコツコツやってきた成果が出ていて
私も安心感があります
この調子なら次はいけるんじゃないですか?
なんて無責任なことは言ったらダメですね
ただ頑張りすぎないように
気をつけてくださいね
やる時はやって休む時は休む
それが一番効率がいいですから
さてここでこの挨拶をするのは
最後になるといいですね
では次回また会いましょう
次に会う時には合格することを願っています

11/12/2024, 12:55:31 PM

危険を対価にスリルを味わう
全身の肌が粟立つ感覚が
心地よい恐怖に包まれる感覚が
繰り返したくなるほど魅力的で
身を滅ぼす可能性なんて
この快感に比べれば些末な問題だ
やめたほうがいい
そう頭ではわかっていながら
止まることはできない

けれど今まで興味のなかったそれに
ふとしたきっかけで乗ることになった
それは基本的に危険はなく
しかしスリルを味わえるものだという
危険のないスリルに意味なんて無いだろう
そう思いながら体験してみると
これまで感じたことのないスリルが
この身に降り掛かった

心も体も両方が沸き立つのを感じた
こんなに気持ちのいいスリルは初めてだ
一気にこのスリルの魅力に引き込まれた
スリルを味わうために
色々な種類を探して乗ってみよう
まさか絶叫マシンなどというものが
こんなに素晴らしいものだったとは知らなかった
たった一度だけで虜になるとは
侮れないものだ

11/11/2024, 11:22:59 AM

目の前に天使を名乗る男がいる
なるほど、背中には純白の翼を生やし、
頭には金色の美しい輪が浮いている
男によると、天使が見える人間は
相当低い確率でしかいないのだそうで、
存在自体が奇跡的らしい
前回会ったのは250年前だと言っていた

あまりにも現実離れした光景に私は、
きっと頭が追いつかなかったのだろう
天使を前にくだらないことを考えていた

天使の翼って、
大きさ的に飛べない翼なのではないか?
あれで人サイズの体を飛ばせるとは思えない

超常的存在に対して抱く感想ではないことは
十二分に自覚しているのだが、
なぜか気になって聞いてしまった
結果、驚くべき事実が明らかになった
天使は翼で飛んでいないらしい
ほぼ飾りのようなものだという
実際は体に備わった、
物理法則を無視した能力で飛んでいる
より正確には飛んでいるというより、
浮きながら高速移動しているようだ

天使から面白い話を聞けた
向こうも面白かったようで、
近いうちにまた会いに来てくれるそうだ
まあ、天使の近いうちがどの程度の時間なのか、
そこは気になるところだが
楽しみにしておこう

11/10/2024, 11:01:11 AM

魔王プラント配下
七つの秋草が一角、群生のススキ
彼は、直属の兵団と共に樹兵アカマツの軍勢を瞬く間に育て上げる能力を持つ
普通ならば敵によってすぐ討ち取られるはずの弱い樹兵でも、ススキの庇護下に入れば大成する可能性が格段に上がる
群生のススキを攻略するためには、樹兵アカマツの軍勢が育つ前に、直属の兵団を素早く殲滅しなければならない
時間をかければかけるほど、こちらが不利になっていく
樹兵アカマツの軍勢が完成してしまえば、勝利は絶望的となるだろう
だが兵団さえ突破することができれば、もはや群生のススキに為す術はない
そうなれば、こちらの圧倒的有利に戦いを進めることができるのだ
いかに素早く攻められるかが、勝利への重要なポイントとなるだろう

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