NoName

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4/20/2025, 10:50:19 AM

【星明かり】

空に浮かぶ宝石が
弾けとぶ

ぴかぴかと
きらきらと
音を奏でているようだった

この星々が
わたしの心を震わせた

この星空を
あなたと見たかった

叶わない望みだと
夜の静けさが
わたしに事実を告げる

涙で滲んで
揺らめいている
星明かりは
冷たいのに温かい

この愛しさや苦しみは
いつか意味をなすだろうか

星明かりに照られながら
そっと夜風に吹かれていた

4/17/2025, 1:13:57 PM

【静かな情熱】

忘れてしまいたかった

胸の中にある真っ赤な感情

もう 大人だから
もう この年齢だから

そんな言い訳をして
忘れたふりをした

花屋で咲いている
赤いアネモネが僕を見つめる

それは 僕の心に
小さな炎を灯す

見て見ぬ振りを続けていた
夢を また始めたい

小さなことでいい
ほんの些細なことでいい

手を伸ばしていたい

馬鹿にされても
自分が納得さえすれば
素晴らしい未来だろう

望まなければ開かない扉を
開けるか開けないかは
僕の自由だ

4/16/2025, 3:33:53 PM

【遠くの声】

私を呼ぶ声がする

それは 私の大好きな
あの人の声

好きでいるのはやめたと言うのに
君は私の気も知らないで
私を呼んでいるんだろう

今でも揺れ続けている

感情に線引きをして
『好き』を抑えるよりも
そのままがいいんじゃないか

伝えてはならないのは
分かっている

それでもまだ 君が好き

君に伝えられない感情を
大空に叫びたい

届かなかったとしても
それでもいい

感情は感情のまま
あるがままで

私は私のまま
彼は彼のままで
それでいい

君の呼ぶ声を
ただ 愛おしく想う

届かない想いであっても
君が幸せでいるなら
それでいいんだ

4/13/2025, 2:10:12 PM

【ひとひら】

私は泣きながら
君に背を向けた

未練がないわけではない

ここで咲いてはいけないと
胸騒ぎがしたから
走って遠ざかった

せめて ひとひら
愛した証を置いていきたい

願わくば
君の記憶の片隅に
残っていたい

そして私は
この春に誓う

また咲くことを

唇を噛み締め
雨を待った

4/12/2025, 2:37:07 PM

【風景】


今日という日を
心待ちにしていた

棘だらけの景色を
切り裂いて描いた

新たな風景

これは私の世界

芳しい
美しい
自由である
そんな私を始める

思い立ったが吉日

この世界は
私が彩ると決めた

東に照準合わせて
希望に胸を膨らませ

新たな世界へ

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