室井あきのり

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7/18/2024, 2:37:45 PM

『私だけ』

僕は昔から他人の様子を伺う癖がある。手を力強く握っている人は、もしかしたら肩に力が入って緊張しているのかもしれない。逆に、大きく足を開き、胸を張っている人は少し横柄な性格なのかもしれない。そういう風に他人を観察する癖がある。

この癖を持った理由は自分でも正直分からないが、もしかしたら生い立ちに関係しているのかもしれない。小さい頃に僕の父親と母親は離婚をした。幼かった僕は戸惑った。しかし、別に悲しいとは思わなかった。離婚の理由は父親の暴力だった。僕は四人兄弟の三番目で、離婚した当時は小学一年生になったばかりだった。暴力は基本的に僕と僕の兄が標的だった。涙を流す日々が続いた。なので、離婚を聞いた日は正直に言うと嬉しかった。あの人ともう会わなくて済む、と。

それ以来、僕は他人の顔色や仕草を伺う癖が身についた。

ある日、僕は派遣バイトをした。その時に、少し横柄で怖そうな男の人が仕事を教えてくれた。僕は仕事を聞くのにも躊躇うほど恐怖を感じた。しかし、意を決して話しかけてみることにした。すると、案外笑顔の絶えない愛嬌のある人だった。人物像とは一見の印象だけでは分からないと、その時に思った。

7/4/2024, 4:05:54 PM

『神様だけが知っている』

空の彼方に隠された真実
星たちの間に散りばめられた謎
静かな夜にささやく風
それは誰も知らない、ただ一人の存在が知るもの

流れ星が落ちる理由
涙が頬を伝う瞬間
希望が心に芽生えるとき
絶望が影を落とす瞬間
全ての答えは、神様だけが知っている

道に迷ったとき
未来が見えない夜
問いかける声に応える影
それは目に見えぬ手が導くもの

心の奥底に秘めた願い
言葉にできない祈り
それは静かに神様の元へ届く
誰も知らない、その一瞬一瞬を

神様だけが知っている
すべての始まりと終わり
私たちの小さな世界のすべて
無限の時の中で、見守り続ける
神様だけが知っている。

7/3/2024, 12:30:19 PM

『この道の先に』

風が囁く、この道の先に
何が待っているのか、誰も知らない

木々の影が揺れ、光が踊る
一歩ずつ進むたびに、心が高鳴る

遠くに見える山々は、手招きするように
「おいで」と、静かに語りかける

足元の小さな石ころ、柔らかな土の感触
自然の息吹を感じながら、道を進む

この道の先に、希望がある
夢が、未来が、私を待っている

躓いても、立ち上がる勇気が
私を強くしてくれる

この道の先に、未知なる世界
その扉を開けるのは、私の心

風が囁く、この道の先に
新しい自分が、待っているのだ

7/2/2024, 10:12:26 AM

『日差し』

朝の光が窓辺にそっと、
静かな夢を覚ますとき。
柔らかな日差しが差し込んで、
新しい一日の始まりを告げる。

木々の間を抜ける光は、
緑の葉を優しく照らし、
風に揺れるその影は、
まるで踊るように揺らめく。

陽だまりに座り込んで、
目を閉じると感じる温もり。
心の中の不安も、悩みも、
溶けて消えていくように思える。

日差しは希望の象徴。
過去を照らし、未来を導く。
その光を浴びて、また歩き出す。
新たな夢と共に、一歩一歩。

光の中に広がる世界は、
無限の可能性に満ちている。
だから、顔を上げて、進んでいこう。
日差しが導く道を信じて。