NoName

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2/16/2024, 9:58:17 AM

こんにちは。
十年後の私へ手紙が届くのはびっくりしますか?十年後には過去の自分に手紙を書くことができるんですよ〜。私、今警察官やっています。警察学校も大変だったけど、今なら戻りたいなって思うぐらい大変ですけど子どもたちが忘れ物届けに来てくれたり、挨拶されたりしてすごく幸せな職についたな〜って思います。
今、すごく大変な状況だと思いますが、自分の夢を忘れず人生楽しんで下さい。
十年前の私は何事にも全力でやっているところが大きな取り柄です。自分に自信をもって日々過ごして下さい。私からは以上です。
さようなら

2/15/2024, 12:12:13 PM

「あ〜!!今年もバレンタインゼロかよ!」
俺はもてない。だから、もちろんチョコも貰えない。はぁ…またお母さんだけからしかチョコ貰えないのかなぁ…。そんなことを思いながら靴箱の頼りないボロボロの靴を手にした。
靴を履いて学校を出ようとすると
「ちょ、ちょっと待って!」
ん?女の子の声?俺に言ってる?いや、勘違いして恥かいた回数なんて数えきれないくらいあっただろ。無視していると
「あなたに言っているんです!」
やっぱり俺に?
「何」
ぶっきらぼうに答えたら、ちょっと怯えさせてしまったっぽい。
「あ…ごめんなさい。チョコ…渡したくて…」
は…?この俺に…?嘘だろ?
「えーと…ごめん。もう一回言って?」
「チョコを渡したいんです。」
スーーーー。まじか。こんなことがあるんだな…。
「あーそっか。ならくれる?」
「はい」
手には夢にまで見たお母さん以外の手の込んだチョコがのんきにのっている。
その後すぐに女の子は
「ホワイトデーとかいらないので!」
と、捨て台詞のように言いながら走っていく姿を見て、俺はドキドキしている胸を手で抑えていた。