貝殻。
白くて小さいの。
大きくて、灰色。
欠けたやつ。
丸いのや、尖ったやつ。
裏がキレイな虹色。
見たことがない変わった形のものまで。
集めてみたら、とてもカラフルで個性豊か。
波に揉まれてたくさんの貝殻が流れ着く。
何処から来たのか。
どこで生まれ、死んだのかわからない。
それは亡き骸。
捨てられた殻。
海は広くて大きいから。
遠い国からやってきたものも、
流れ着いているかもしれない。
どこで旅が終わるのか…。
自分じゃきっと選べない。
きらめき。
キラキラ光るものは好きだ。
ギラギラはちょっと強いけど。
ビーズとか、ガラス。
たくさんの形、大きさで溢れてる。
水面だったり、木漏れ日だとか。
海でも、川でも、何だって。
もちろん、宝石だって好き。
まぁ、なかなか手に入らないけど。
自分が気に入った角度で。
光を反射する様子に。
ワクワクしながら、癒やされる。
こんなふうに輝くものを、
いつか、自分が作れたら。
とても幸せなんだろうな。
それでも、時々その輝きが眩しい。
些細なことでも。
気になって。
気にして。
動いて。
動いたつもりになって。
失敗して。
もしくは、成功して。
でも、自信がないから。
周りの顔を伺って。
どんだけ、頑張っても自分を認められない。
自己嫌悪。
自分のあり方を、周りに託しているようで。
憧れと願望だけは大きくなって。
出来ないことに、出来ない自分に。
考えて、追い詰めて、落ち込んでく。
そんな生き方に、慣れたくないなぁ。
(自信をつけるって、簡単にできたら悩まない。)
心の灯火。
どんなときに、ともる?
優しいさを感じたとき。
癒やされる空間に浸るとき。
安心感に包まれたとき。
美味しい料理に舌鼓を打つとき。
欲しいと思ったものが手に入ったとき?
案外ちょっとしたことでも、ともって。
でも、とても小さいから。
ちょっとしたことで、消えてしまう。
でも、あんまり強すぎると。
疲れてしまうから。
ロウソクぐらいの小さな火が。
心地いいんだ。
穏やかなぐらいが、丁度いい。
開けないLINE。
あぁ、嫌だ。
LINEだけじゃない。
メールも。
電話も。
全ての通知を無視したい。
ゆっくり布団に沈みたい。
お気に入りのクッションを抱いて。
何も気にせず過ごしたい。
でも、いつの間にか手の中にあるから。
見たくない通知も、見る羽目になる。
今だって、そう。
あぁ、嫌な依存症。