言葉はいらない、ただ…。
目の前に立って
この世界に存在してくれている
それだけで…。
(会えないと知ってから。わかる、しあわせ。)
突然の君の訪問?
心臓にとても悪いので、やめてください。
…色んな意味で。
雨に佇む。
遠くの空のどんよりとした雰囲気。
少し冷たさを混ぜた、湿った風が吹いて。
不規則な強さの風の中に、雨の気配を感じる。
もうすぐ、雨が振りそうだ。
しばらくぶりの雨は、夏の暑さで灼かれた街を。
涼しく潤してくれるだろう。
風が、空気を運んでくれたら、
程よく湿度を飛ばして、過ごしやすいが。
さて、今日はそう上手くいくだろうか。
夏の雨は、突然降り出して厄介だけれど。
それが久しぶりだと安堵する。
晴れでも、雨でも、あんまり続くと嫌になるものだ。
かと言って、不安定な天気には文句ばかり言うが。
ポツポツと、雨音が響きだして。
あっという間に、目の前が覆い尽くされた。
アスファルトに、屋根に、植木に。
色んな場所に、落ちる雨で、色んな音がする。
普段は気にもしないが、案外雨音を聴いてみると。
おもしろくて、どこか、たのしい。
通り雨は、しばらくしたらいなくなる。
少しぐらいのんびり聴いていようか。
雨が降る、束の間の休息。
わたしの日記帳。
日記は書かない。
というより、書けないと言っていい。
それは、昔からで。
何度か、日記でも書いてみたいと。
日記帳を用意してみた。
1日目は、やる気があって。
2日目は、続けられるぞって思って。
3日目ぐらいから、雲行きが怪しくなる。
だんだん、書くことを迷って。
迷い続けて。
書かなくなる。
代わり映えしないから。
何も面白くない気がして。
日記を書く意味を、考えだして。
書きたくなくなる。
日記を書くってことは、自分を見つめること。
1日を振り返って、何もない日々が悲しくなる。
だから。書けない。
たぶん。
これからも。
(苦しくなるのは、きっと日常に満足してないから。)
やるせない気持ち。
うーん。
きっと小さな事はたくさんあると思う。
急に言われても、言葉に出来ないけれど。
あぁ、またかって
どうしてって
思うけど、くちに出来なくて。
でも、こころは正直だから。
自分の中で、モヤモヤたまってしまう。
吐き出せないことも、嫌になって。
諦めたって思って、慰める。
自分に言い聞かせて、見ないふり。
でも、やっぱりどうにもできないから。
知らないうちに、やるせなさは溜まってく。
(気にしないって難しい。)
(だから、気にするなって言わないで。)