海へ
海から水蒸気となって、空へ。
空から雨となって、大地へ。
大地から水の流れとなって、また、海へ帰る。
コップに入っている水も。
草木や作物が蓄えた水も。
いつか海へ帰って行くだろう。
最後に行き着いて。
また、もう一度旅立つ場所。
時々、海を見たくなる。
遠く水平線の続く海。
とてもとても大きな存在。
小さな自分が飲み込まれそうな。
優しいだけじゃない。怖い海。
でも、やっぱりキラキラ輝く海は。
とてもキレイだから。
ぼんやり眺めたくなるんだ。
(悩みも不安も全部、流されてしまえばいいのに。)
裏返し。
裏を返せば、表になる。
なにか、目の前にあって、
見えないところがあれば、
そこに何があるのか、見てみたい。
もしそれが、なにか、わかっていれば。
好きなものなら、また見るだろう。
嫌いなものなら、見たくもない。
どちらでもなければ、損得を考えてしまうかも。
それを、めくると。
どうなるのだろうか。
考えずにはいられない。
好奇心が動き出す。
吉とでるか、凶とでるか。
運命の分かれ道。
物も、人も、裏も表もあるもんだ。
(隠したいものは多くても、隠されると見たくなる。)
鳥のように
飛べたらって、よく聞くけれど。
鯨になって
海を泳げるたらって、思う。
だって、高所恐怖症だから。
(無いものに憧れるのは、みんないっしょ。)
さよならを言う前に。
小さい頃、夏の夕方が好きだった。
なかなか暗くならなくて、
だんだん涼しくなってくるから、
ギリギリまで近所の子たちと遊んでた。
晩ごはんのいい匂いも漂って。
ゆっくり夜に向かっていく空気は、
大人になった今でも好きだったりする。
楽しかった日は、なかなか家に帰らなくて。
それぞれ親に呼び帰された。
まだ、遊ぶと駄々をこねたこともあった。
それでも、帰らなくちゃならないから。
お腹だってすくから。
だから。
また、明日って言ってさよならする。
明日を、約束してさよならする。
大人になった今、あんまり言わなくなったかも。
おつかれ様ですが、挨拶で。
なかなか、またねって使わない。
日常が、仕事中心で終わるから。
なかなか、遊びなんていかないし。
休みは、休みで終わるから。
さよならってなかなか言わないな。
(さよならって言える別れは、ありがたい。)
空模様。
今日の天気は、晴れ。
いや、曇りのち晴れ。
でも、夏だから。
もしかして、通り雨が降るかもしれない。
天気予報はあたらない。
春の空。夏の空。秋の空に、冬の空。
見上げて、季節を感じれる。
いろんな空があるけれど。
その日の気分で、空も変わる。
自分のこころで、空が変わる。
気分が良いと、曇りや雨が憂鬱でも。
雨の音や、風の音。
すこし心地よく感じれる。
落ち込んだとき、晴れた空でも憎らしい。
曇りや雨だと、もっとひどい。
じめじめ、重く沈んでく。
ふて寝だってしたいぐらい。
できれば、きれいな空の模様。
いっぱい楽しんでいたいから。
できれば、元気でいたいもの。
(ふとした時に見る空が、綺麗に見えると嬉しいよ)