渡り鳥
ああ
今回もついていけない
速く飛んできてなんて
無茶鳴かれてもなぁ
みんなどんどん小さくなっていく
やっぱり来世は猫ちゃんになりたいな
歌
女神様みたいな姿で舞台に立ちたい。やわらかくて優雅な雰囲気をまとってきらきら歌うの。
そんな夢を目指しているうちに、心は潰れていった。
食べるのが怖くなり、でも食べたくて、吐くようになった。そのせいでいつも胃が気持ち悪くて、歌うなんてできっこなかった。
ある日、自分の歌に無性にムカついてどんな動物にも負けないくらい叫んだ。つもりにつもった身体への負担が限界だったのだろう。口から血がでてきた。
こんなはずじゃなかった。上手くやっていたのに。
何度も思った。でも気づいた。絶対に無理な夢だったんだと。
だって猫なんだから
空に溶ける
空って青じゃん
でも宇宙って黒じゃん
これってめちゃくちゃ不思議でおもしろくない?
そんな空にいつか身一つでいけたらなあ
なんて
思ったり致しますのよ
でもまだ
パンが食べ足りないから、いけないヨ
好きになれない、嫌いになれない
夜更かしするのって癖になるけど身体は悲鳴あげるよね。そう、自分的には好きなんだけど身体のこと考えたら嫌い。
つまりso,soって感じだねー
でも決定的なのは
みんなより長く長く世界を感じてられるってこと。これってさ、めっちゃ世界だなーって思うよね?!
言いたいのは、人生はeasyだよってことね。
静かな情熱
プリン作りたいなあ、よし作ろう。胸が高なっちゃうね。
まずカラメル!砂糖と水を入れてレンジで1分50秒、と…
「ぴーぴーぴー」
できたか?!と思って開けるも透明なふつふつなやつ。
足りないかー、と2分追加。
うしろでふつふつふつと聞こえる。これは成功だなと確信した。
「ぴーぴーぴー」
よしこい!!バカっと開けると黒いキノコのような物体を発見。
静かな情熱とはこういうことだろう。うしろで健気にカラメルになってくれていると思っていたのに。
そのあとなんとか完成したプリンは、あんまり美味しくなかった。