Rimelu

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11/7/2024, 12:14:36 PM

_いきわかれ_

あなたとわたし
ふたりわかれて
くもをはさんで
はなればなれで

2024.11.7
#あなたとわたし

9/30/2024, 10:35:27 AM

_一縷の望み_

ネガティブな“きっと明日も”が
どうしてもポジティブになりきらなくて
まるで何かを諦めたかのように
“きっと明日は”になるんだ

2024.9.30
#きっと明日も

7/7/2024, 3:25:06 PM

_時代_

あっ。そうだった、今日か、七夕。
今日は年に一度、彼と会える日だ。
彼と会えるのはもちろん嬉しいけど、
特別感はそこまでない。
理由は、好きなときに
メールも通話もできるから。
スマホを手に入れるまでは、
毎日毎日、彼のことを思い浮かべて、
彼との別れ際はいつも号泣してた。
けど、今は、寂しくなったら
何時でも声を聞けるし、顔も見れる。
しかも、神様は情弱で、
スマホのことをただの黒い箱だとしか
思ってないから、奪われる心配もなし。
あー!この時代に生まれて、
ほんっと良かったわー!

あぁ…来てしまった、七夕の日が。
今日は年に一度の、彼女と会う日。
彼女とは会えたら会えたで嬉しいけれど、
最近は少し気が引ける。
理由は、殆ど毎日と言っていいほど、
頻繁に連絡してくるからだ。
スマホを手に入れるまでの、
お互いを想いあって、今頃何してるかなとか、
次会ったらこんなこと話したいなとか、
考えて過ごす日々が好きだったのに。
連絡を無視すればすぐ怒るから、
今じゃ僕には暑苦しくて、
正直この関係を終わりにしたい。
でも、関係を絶とうなんて言えばどうなるか…
あぁ…この時代にさえ生まれなければ、
ずっと好きでいられたのにな…

2024.7.7
#七夕

7/5/2024, 1:48:02 PM

_幽霊_

姉さんの部屋が好きだった。
色が統一されていて、
勉強机も椅子もベッドも、
どれもシンプルなデザインで、
ベッドの隅に並べられた
ぬいぐるみ達が映えていた。
綺麗好きな姉さんなだけあって、
いつ見たってちっとも
散らかっていなくて、
その上少しオシャレな
柑橘の匂いがほのかにするので、
とても居心地が良かった。
どこまでも優しい姉さんの
心の広さに甘えて、小さい頃から、
姉さんの部屋で寛ぐことが多かった。
しかし、姉さんの笑顔は
日に日に減っていった。
あんなに綺麗だった部屋も、
今では散らかっている。
部屋の状態は心の状態を表すと言うし、
心の余裕がないと、
部屋が汚くなりやすいと聞く。
私が、お掃除してあげられたらいいのに。
部屋を片付けることも、
相談に乗ってあげることも出来ない自分。
姉さんの近くに生まれ変われたら、
姉さんの心を、
少しは軽くしてあげられるかな。

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最近暑いですね。
熱気と湿気がサウナみたいで、
梅雨の切れ間って感じがします。
今日はあまりの暑さだったので、
お題ガン無視で、意味がわかると
ゾワッとする話を意識して
書いてみましたよ。
いかがでしたでしょうか?
かなりふわっと書いたせいで
情報が少なくなったので、
色々な解釈が出来ると思います。
ちょっとでも涼しくなって貰えたなら
幸いです。気まぐれでこういう話も
出していくつもりなので、お楽しみに。
今夏も乗り切りましょうね。
珍しくいっぱい喋った、
書き手の Rimelu でした。

2024.7.5

6/25/2024, 2:12:41 PM

_裏表_

見た目がレッテルに左右されるのだろうか、
見た目と中身というものは、
真反対であることが多いと思う。
弱者が強者に打ち勝つために神が与えた、
相手を無条件で欺く切り札なのかもしれない。
例えば、繊細なように見えて、
猛毒を隠し持つトリカブトだとか。
見に危険を感じふと目から血を吹き出す
ツノトカゲなんかも同じ類と言えるだろう。
兎に角、能ある鷹は爪を隠すと言えようか、
隠せる奴は強いのだ。
ただ例外として、人間は、
裏表が激しいほど人に近寄られなくなるため、
一概に裏表があることが武器だとは言えない…

…その格好の例が私だ。
いつも感情の読めないにこやかな表情のくせに、
掻っ捌いてみれば、腹の中は
墨汁のようにどす黒いのである。

2024.6.25
#繊細な花

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