12/4/2024, 9:16:52 AM
「その言葉って、なんだか次は無いみたいじゃない?僕その言葉そんなに好きじゃないんだよね」
別れ際、私の告げた言葉に対して彼は眉を潜めてそう告げた。思い返せばいつも、彼は誰かとの別れ際「またね!」と爽やかな笑顔を添えて手を振って別れていたのだったか。
ガサツな私と違って、彼は繊細な人だった。言葉の意味ひとつとっても気にするような、そんな人。だからこそ、こんな言葉が出てくるのだろう。
彼にそう言われると、確かにそんな気がしてくる。勿論、これが最後の別れという訳では無いけれども。
彼が嫌がる以上、さよならの言葉は飲み込んでにっこりと笑って手を振った。
「じゃあ、またね!」
3/22/2024, 2:53:32 PM
『バカみたい』
推しの方は私の存在すら認知してないのに、ちゃんとメイクもして髪の毛も整えて可愛い姿の時でないと視界に入る事すら烏滸がましいなんて言って、推しが近くにいたり、すれ違ったりする瞬間に誰かの背中やどこかに隠れてしまう癖をやめたい。
推しの方は私の事なんて微塵も気にしてないのに、バカみたい。
3/21/2024, 2:22:59 AM
『夢が醒める前に』
幸せな一日になることを期待して、夢を見れることを期待して彼に会えることを期待して、夢と魔法に満ち溢れたあの王国へと足を運んだ。
一日が終わって夢から醒めてしまう前に、フリーグリーティングに出てきてゲストの皆とご挨拶をしている彼の元気なお姿を眺められれば、私はそれだけで幸せだから。欲を言えば、光とファンタジーの世界に私達を引き連れてくれるパレードでファンサをしてくれれば、それだけでもう生きていけると思えるから。