上手くいかなくたっていい
そう、最初から上手くいくわけない
こんな当たり前のことを忘れていた
けれど、いつかは上手くなりたい
だから、上手くいかなくても続けるのだ
太陽
太陽は偉大だ
太陽だけが、
温暖化している地球を、何とかしようとしているのかも
黒点がない状態が続いていて、いずれ氷河期が訪れるらしい
人類はまた氷漬けになって、頭を冷やすべきなのかも
鐘の音
悠々と夜がやってきて、
私は踵の高い靴に履き替え
街灯の下で、踵を鳴らす
今朝、地面に落ちていたセミは、どこへいったのか
干からびた羽も、脚も、目玉も、残らず消えていた
街灯越しに見上げた空は薄雲が
昨日はあんなに煌々と満ちていた月も
今日は夜空に蝕まれて、歪
私の肺が押し潰されていく
鐘を鳴らされる
もしもタイムマシンがあったなら
どこでもドアも欲しい
1度見た映画を繰り返し見るように
一人で、過去に行く
俯瞰で自分を見なければいけない気がする
それから、今はもう会えない人に会いたいから
そして、自分に都合のよい過去に書き換えてしまいたい
やり残したこと、後悔していること、
気づくことのできなかった自分の間違い
自分に向けられていたかもしれない やさしさがあるなら
それを受け取りたい
誰かに向けるべきだったやさしさも、たくさんあるだろう
よろこびや悲しみ、虚しさ、怒りが蘇るのだろうか
あの時と同じように感じるのだろうか
タイムマシンに乗って過去を見たり、
書き換えたりしているうちにも時間はすすんでいて、
元の時間の流れに戻った時、わたしはすでに
寿命を迎えているかもしれない
それなら、
タイムマシンに乗ったときの時間に立ってみようか
散々過去を見てきたら、
自分がどう、しぬのかわかってしまうだろう
今できることは、今したいことは、何なのか
どんな未来に行きたいのか
タイムマシンも、どこでもドアもないこの現実で、
わたしは確実に未来に向かっている
あったらいいのに、と想像する今さえ
取り戻すことのできない過去
終わりにしよう
これ以上、たのしい思い出をつくるのは