#子供のままで
小さな足で駆け出した
赤いカバンが揺れ
結んだ髪が風になびく
自分よりも小さな花をちょんちょんと突き
「お花さん、きれい!」
と目を輝かせた
子供のうちは、全てが綺麗だった
空も、花も、鳥も、全て
いつか、世界のみんなが仲良くなれるんだと思っていた
そう思っていたほうが、ずっと幸せだったんだ
子供がきれいと突いていた花を
大人は平気で踏み潰す
そんな世界は嫌だっていくら嘆いたところで
歪んだ旋律は直らない
この子が大人になる頃には
少しは過ごしやすい世界になっているのだろうか?
どうか、その時まで
子供のままでいて…
#愛を叫ぶ。
今日も僕は、愛を叫ぶ。
姿の見えぬ君に
今日誕生日だった君に
“大好き”
そのたった5文字が言えなかった
喉の奥で何かがつっかえて
プライドという汚いものが邪魔をする
もっと早く言えていたら
抱えきれぬほどの愛を与えていたならば
きっと君も幸せで、
ずっと僕も満足で、
過去を消しゴムで消して
未来をえんぴつで描きたい
人生という真っ白なキャンパスに
黒を塗っても、白を塗っても
満たされないから
たぶんどんな色でも駄目なんだ
まだ何も届いてない
いくら言っても届かないのは、分かってるけど
これは僕の自己満足
これは僕のエゴだから
せめて毎日言わせてよ
「愛してる!」
#モンシロチョウ
ひらひらと、
ふわふわと、
ただそれだけが怖かった
2つの目が私を睨む
そこに顔があるかのように
表の顔と、裏の顔
それをきっと
上手く使い分けてる
あちらに行ったと思えば
こちらに戻ってくる
そっくりだね
あなたに
私はきっと、
そんなモンシロチョウに騙されたんだ
#初恋の日
初恋は、人間でなくてはいけないのでしょうか?
たとえば漫画のキャラクターだとか
自分の理想通りに仕立て上げた空想の人物だとか…
もちろん生活の中でも、初めて好きな人ができたのなら
たとえ異性であろうと同性であろうと
それは初恋といえると思います
小学生の頃、よく友達にこう聞かれました
“初恋はまだないの?”と
私は好きなアニメのキャラクターと出逢ったのが
初恋と言いましたが、友達は納得してくれませんでした
「アニメの世界の話じゃ、その初恋は一生叶わないよ」
そう言って友達は自分の初恋について話し始めました
その当時は、あぁ、そうだなぁと思っていましたが
今になって考えると、それも立派な
初恋なのかなと思います
恋をしている今が幸せなら、それでいいのです
現実的に叶わなくても大丈夫だと気づけました
だから、【初恋】というものを一概にコレだ!と
決めつけずに自分なりの初恋を楽しめばいいのです
初恋の概念は、人それぞれ違うのですから。
#明日世界が終わるなら
明日世界が終わるなら
流した涙も無駄にならないのに
死にたい、消えたいって思ってる人も沢山いる
私もその一人だから
地球なんて滅びてしまえば
みんな楽になれるのに
どんなに嘆いたって、明日は来てしまう
それが現実
それが世の摂理
あーあ
悲しいな