#初恋の日
初恋は、人間でなくてはいけないのでしょうか?
たとえば漫画のキャラクターだとか
自分の理想通りに仕立て上げた空想の人物だとか…
もちろん生活の中でも、初めて好きな人ができたのなら
たとえ異性であろうと同性であろうと
それは初恋といえると思います
小学生の頃、よく友達にこう聞かれました
“初恋はまだないの?”と
私は好きなアニメのキャラクターと出逢ったのが
初恋と言いましたが、友達は納得してくれませんでした
「アニメの世界の話じゃ、その初恋は一生叶わないよ」
そう言って友達は自分の初恋について話し始めました
その当時は、あぁ、そうだなぁと思っていましたが
今になって考えると、それも立派な
初恋なのかなと思います
恋をしている今が幸せなら、それでいいのです
現実的に叶わなくても大丈夫だと気づけました
だから、【初恋】というものを一概にコレだ!と
決めつけずに自分なりの初恋を楽しめばいいのです
初恋の概念は、人それぞれ違うのですから。
#明日世界が終わるなら
明日世界が終わるなら
流した涙も無駄にならないのに
死にたい、消えたいって思ってる人も沢山いる
私もその一人だから
地球なんて滅びてしまえば
みんな楽になれるのに
どんなに嘆いたって、明日は来てしまう
それが現実
それが世の摂理
あーあ
悲しいな
君と出逢って
きみと出逢って
人生が変わった
きみの太陽のような明るさ
つるつるの肌
そしてどんな時でもそばにいてくれる
そんなきみが大好きだ
今日もまた
君は僕の元へやってくる
真っ白な皿にのって
運ばれてきたきみをみつめる
今日も
目玉焼きの上で、卵の黄身が輝いていた。
耳を澄ますと
あぁ、今日も聞こえる
深夜0時
真っ暗な窓の向こうから
イタイ…イタイ…って
男の人たちが話してる
痛い…?
しばらくすると、
何かを引きずる音が聞こえた
ズル…ズル…ズル…
数日後、またその声が聞こえた
でもいつもとは違ってはっきりと聞こえる
“この遺体、どうしましょうか…?”
二人だけの秘密
まっさらなシーツが敷かれたベットから降りて、
今日も僕は彼女の元へと向かった
ガラガラガラ……
薬の入った点滴を持ちながら歩くのは大変だけど
彼女に会えるなら問題ない
ドアを開けると、可愛らしい寝顔が見えた
病室の時計は午前7:00を指していた
少し早かったのかもしれない
「起こしましょうか?」
看護師さんが聞いてきたが、
もう少し寝顔を見たかったため断った
彼女のそばにあった椅子に腰掛け
彼女の寝顔を覗き込む
やわらかく閉じられた目
雪のように白く、清らかな肌
微かにすーすーと小さな寝息が聞こえる
彼女を一言で表すとすれば、間違いなく
“小鳥”だろう
この幸せな時間をあと何回過ごせるだろう
手術は二週間後だ
僕も彼女も一緒に受ける
ただ1つ違うのは
僕は死んで、彼女は生き続けること
僕の心臓を彼女に提供するのだ
相変わらず彼女はすやすやと眠っていた
彼女と会えなくなるのは辛い
だけど、それ以上に
彼女が外の世界を見られるようになるのが一番嬉しい
二人だけの、秘密だ