好きじゃないのに
「昨日のバラエティ番組見た?
すっごく面白かったよね!」
「そうだね!お母さんも爆笑してたんだ笑」
「うちも!一緒だね」
「うん、そうだね」
空が夕日で染まった
あまり綺麗ではなかった
学校から帰宅し、部屋のベットに倒れ込んだ
はぁ、今日も疲れた
私は昔から友達と付き合うのが苦手だった
みんなが好きになるものを好きになれないし、
私が興味を持つものはマイナーなアニメやゲームだったため、誰も理解してくれないのだ
そのせいで話に入っていけなかったり、
仲間外れにされたりしてとても辛かった
だから、次こそは
高校生になってからは“周りに合わせよう”と決めていた
昨日のバラエティ番組だって本当は好きじゃない
むしろうるさいだけで嫌いだった
でも、見ていないと話についていけなくなる
自分の好きなものは誰にもわかってもらえない
思いを殺すことで仲良くできるなら
それでいい
それでいい、はずなのに
なんでこんなに苦しいんだろう…?
ところにより雨
あなたの心の中は
ずっと晴天みたいなんだろうな
でも、時々雨雲が垣間見える
暗い暗い灰色の雲が
それでも、あなたは
それを悟られないように必死に隠してる
偽りの笑顔を作って
耐えられない時は
泣いてもいいんだよ
雨が降らないと植物が枯れてしまうように
あなたも、たまには泣かないとやってられないよ
大丈夫、あなたの心の中に太陽がなくなってしまったら
私があなたを照らす光になるから
特別な存在
何も話さなくても
窮屈に感じない
君のことを想うだけで
明日を迎える勇気が湧く
君が笑うと
気づけば僕も笑っている
君のちょっとした言動に
目が釘付けになり、心を奪われる
君の気持ちはわからないけれど、
君は僕にとって一番特別な存在
君にとっての一番も、
僕だったらいいのにな
バカみたい
ネオンに照らされた街で
泥酔した女の真似をする
それに釣られた男を弄ぶ
誰も振り向いてくれない夜は
家で一人、寂しさを忘れるために
大量の錠剤を酒と一緒に流し込む
こんなことをしていても幸せになんてなれないのに
私はもっと普通に家庭を築いて
微笑ましい日常をおくるはずだったのに…
目元の化粧はすっかり落ちていた
バカみたい
この世界の全てが
優劣で判断されることが
そして何よりもこんな自分が
二人ぼっち
“ごめん”
ずっと一緒にいたかったけど
もう、飽きちゃった
手に持ったナイフを握りしめて
彼の背中に突き刺した
悲鳴をあげながら彼はもがいた
もがいて、もがいて、苦しんで…
あぁ、こんな彼見たことない
最・高 ❤︎
ずっと二人でいようね
この言葉、キライ
だって料理だってずっと同じ味じゃいやでしょう?
あーあ、また一人ぼっちになっちゃった。