もっと知りたい
子供の頃は、ただこの世界の美しさに惹かれた
花はどうして咲くの?
海はどうして青いの?
様々なことに対して探究心があった
大人になってから、この世界の汚さに気づいた
花壇があった場所にどうしてビルが建っているの?
海はどうしてこんなにゴミで溢れているの?
どうしてこんな風になってしまったの?
わからないわからないわからない
でもこれだけはわかる
今はもう何も疑問に思わなくなってしまった
ああ、この世界はこういうものなんだ
全部大人によって隠されてきたものだったんだ
仕方ない
あの頃の探究心は消えた
私の心も、世界の汚さに侵されてしまった
愛と平和
今朝、妻と喧嘩した。
昔の優しさはどこに行ったの?
こう言われてしまった
私は私なりに優しさを示しているつもりなのだが…
もっと表面的に出したほうがいいのだろうか?
女心は難しいものである
川沿いの堤防をあてもなく歩いた
途中、年配のご夫婦とすれ違った
男性が川のほうを歩き、
女性をエスコートしているようだった
優しく手も添えていた
家に帰って謝ろう
結局、妻が好きなケーキは買わなかった
やはり言葉で伝えなければ
そう思ったからだ
家に帰ると妻がテレビを見ていた
そこに割り込み、目を見つめながら謝った
許してもらえないかもしれないと覚悟していたが
こちらこそごめんねと逆に謝られた
夕方、妻がケーキが食べたくなったと言ったので
一緒に買いに行った
2人で出かけるなんていつぶりだろう?
気づけば、歩道の車道側を歩いていた
お金より大事なもの
「お前はさ、金より大事なもん何だと思う?」
久しぶりに出張から帰ってきた父と公園で
キャッチボールをしていると突然父からそう聞かれた
(いきなり何だよ…笑)
心の中でそう思いながらも俺は久しぶりに会えた父との
会話を楽しんでいた
「何だろなぁ、金より大事なもの。…命とか?」
「ハハ、そうじゃなかったら困るよ。
俺と、かみさんが今まで大切に育ててきたのによぉ」
「じゃあ、親父はなんかないのか?」
「俺の大事なものは髪の毛だ!絶対にハゲないように
しないとな!」
「…もっと他にないのか?笑」
俺の投げたボールが勢いよくカーブを描き、
父の横をすり抜けた
「あっ!ごめん」
「なぁに、気にすることはない。俺が取ってくるよ」
そう言うと父は茂みの方に手を入れて
ガサガサと探り始めた
さっきは照れくさくて言えなかったが、
金よりも大事なもの、それは
今、この時間なのかな
そう思っていた
たまには
たまには私のことを見てよ
あんたが浮気してるのは前から知ってる
でも、そんなに極端に接し方を変えないでよ
今まで通り話そうよ
愛してるって言ってよ
いつもいつも笑顔でいる必要はないからさ
嘘でもいいから愛してよ
大好きな君
大好きなあなたに
もしも好きな人ができてしまったら
僕は君の恋を素直に応援できるかな…?
好きな人の幸せを願いたい
そう考えるのは当たり前だけど
本当は僕も幸せになりたい
君と一緒に
今はまだ、気持ちを伝えるには早いと思って
陰でずっと君のことを想っているのだけれど
ぐずぐずしてられない
今日こそは…
伝えたい
この想いを
だけど、君に話しかけようとしても
喉の奥で何かが邪魔をする
僕は弱い
このもどかしさを忘れたいのに
自分で自分を苦しめる
あぁ、今日も駄目だった
いつかはこの片思いが両思いに変わるのかな?