ひなまつり
ひなまつりは女の子の行事
だからワタシも参加してみたい
だけどワタシのお家にはひな人形がない
だって、ワタシは本当は
男の子だから
男の子は女の子になれないのかな…?
なんだか悲しくなってきた
あ、お母さん帰ってきたんだ
おかえり
え?これって…
ひな人形!?
もしかしてお母さんが買ってきてくれたの?
そっか、今年からワタシも参加していいんだね
ありがとう、お母さん
欲望
遊んで暮らしたい
難のない人生を歩みたい
好きな人と結婚したい
病をなくしたい
生きている以上、欲望は尽きない
だからこそ
“抑える”ことが大切なのだ
全てを満たしたところで
次の欲望が生まれるだけである
だからこそ、数ある欲望の中から
これだけはというものを選んでいかなければならない
また、自分の欲望を叶えるために他人を犠牲にしては
ならない
傷害事件を例とすると
事件にいかなる理由があったとしてもそれは
加害者の“傷つけたい”という欲求を満たすために
被害者が傷つけられなければならないのだ
『欲望』は“生きる目標”になることがある反面、
“自分を抑えられなくなるもの”にもなりうるということを忘れないでほしい
遠くの街へ
今自分の住んでいる場所から
何万kmも離れた街に行こうとしたら
どのくらいかかるのかな?
きっと時間もお金もかかるだろう
もしもたどり着けたとしても
きっと疲れ果てている
でも何だか旅がしてみたい
インドア派の私でも時々そう思う
全てを忘れたいと
そんな時は
冒険系のゲームをしてみる
ゲームの主人公を自分に置き換えて
世界観を堪能して旅をした気分になる
何事にも無力な私には
それが一番いい方法
現実逃避
辛い現実から逃げたい
退屈な日常から脱出したい
だけど、実際に何をすればいいんだろう?
ストレスを忘れたくて、好きなものを沢山食べたけど
結局、太っただけだった
嫌なことを忘れたくて、布団にもぐって一日中寝たけど
眠れるどころか、ますます色んなことを考えてしまった
とにかく楽しみたくて、大好きなゲームをしたけど
時間はあっという間に過ぎ去って、楽しさは虚しさに
変わっていった
一時的に幸せだとしても、
「現実」ということに変わりはない
私達は生きている以上、現実に囚われ続ける
自由になれるのはいつの日だろう?
今はぐっと我慢して、いつかはこの牢屋から脱出できると信じながら歩んでいく
結局、何の解決にもならないけれど
それが一番なのかもしれない
君は今
大人になった私へ
君は今、ちゃんと生きていますか?
心がこわれていませんか?
だいじょうぶだよ。
私がそばにいるからね。
お仕事大変だと思うけどがんばってね!
小学生の私より
家の押し入れでふとこんなものを見つけた
小学生の頃に未来の自分に向けて書いた手紙だ
あの頃は確か、いじめにあっていた
毎日が辛くて、生きる意味もわからない
魂の欠落したような日々を淡々と過ごしていた
消えようとしたこともあった
だが、あの時に思いとどまったからこそ
今こうしてやりたいことができているのだ
『苦あれば楽あり』
私はこの言葉が好きだ
苦しいことを乗り越えた先に楽しいことがあると
信じ続ければ、少し生きやすくなる気がするからだ
私はこの手紙を部屋の壁にテープで
貼っておいた
また生きるのに辛くなった時に
思いとどまれるように