彼岸花

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11/5/2023, 10:35:40 AM

一筋の光

「お姉さん一人?一緒に遊ぼうよ。」
金髪の若い男達に誘われた。
へー、実際にあるんだ こうゆうナンパ。

「あー…私でよければ」
「お!いいの!?」

どうせ家に帰っても予定ないし、
最近刺激もないし付き合ってあげよう。

「楽しいこといっぱいしようね。」
「あーはいはい。」
「テキトー笑」

その後、彼らとゲーセンに行ったり、スポーツの試合を
見たりした。

意外と楽しかった。
最悪変なことをされてもいいと思っていたのだが…

「俺らさ、実は失恋したばっかりでさ…」
「え、そうなの?」

話を聞くと彼らは失恋した者の集まる
『失恋ネット』というネットで知り合ったらしい。

「だから、ちょっとでも気を紛らわしたくてこうやってナンパしてたんだ。」
「でも、答えてくれたのはお姉さんがはじめてだよ〜」

はじめは悪い人達かと思ったが
そうでなかった。

「ありがとー!お姉さん」
「おかげで次の恋に踏み出せそう!」

「…役に立てたんならよかった。」

いつの間にか私はあの人たちの光?に
なれてたみたい。

11/4/2023, 12:44:38 PM

哀愁をそそる

秋になると寂しくなる。

大切なあの人が亡くなった季節だから。

確かあの日は秋晴れだった。
雲一つない空に、イチョウの葉が舞っていた。

どこか寂しい病室。

私はよくベットの隣にシオンの花を飾った。
あなたが一番好きな花だと知っていたから。

今もきっと天国で見守ってくれてるよね。

今も自宅のリビングに飾ってあるシオンの花を見ながら
そう思った。

いつの間にか、私までこの花が好きになったみたい。

だって、シオンの花言葉は
『あなたを忘れない』だから。

ずっとずっと、大好きだよ。



11/3/2023, 1:20:18 PM

鏡の中の自分

鏡の中の自分は
とても暗い顔をしていた。

目の下にはくまができ、
頬はたるんで
瞳に光なんてなかった。

こんな自分を見ていると
ますます自分が嫌いになる。

ゴミを捨てるように
くまやニキビも簡単に手放せたらいいのにな。

好きな人ができれば、
少しは変わるのかな?

努力しようと思えるのかな?

これからも生きていたいって
思えるのかな…?

11/1/2023, 12:57:04 PM

永遠に

永遠
それはいつまでも続くこと。
何千年、何万年…
ゴール地点なんてない。

人生は永遠じゃない。
いつかはみんな星になる。

だから「永遠」はあまり身近に
感じられないかもしれない。

でも、間遠なものだからこそ
面白いと感じる人もいるのかもしれない。

「形のないものだからこそ 本質を知りたい」と

私が幼い頃はずっとずっとみんなと生きたい
なんて思っていたけど

今は、人生は永遠じゃないほうがいい気がする。

みんな不死身になってしまったら
単純に地球の人口や資源が心配になるし

ずっと生きてたら
楽しいことも沢山あるだろうけど、
辛いことも山ほどあるだろうから。

私達が今生きているということは
決して無駄じゃない

「永遠」がもしも形あるものだとすれば、
私達の残してきた人生という遺産は
その一部として永遠に残り続けるから。

10/31/2023, 2:10:49 PM

理想郷

私の理想郷
それは自分のいない世界。

どこか高いところから飛び降りて、
電池の切れた人形みたいに
簡単に逝ければいいのにな。

でも、もし死にきれなかったら…

体は燃えるように痛くて
心は虚しいだけで
どれだけもがいても、嘆いても
楽になれないんだよ。

そうすれば家族にも迷惑がかかる。

だから私は死にたいけど、死ねない。
誰かを巻き込みたくはないから。

死にたいと思っても
実際に死ぬ勇気なんてないから。

いっそうのこと、
みんなの記憶から私という存在がなくなってほしい。

私なんてこの世に産まれていなかったことに。

そうすれば誰にも迷惑はかからない。

_こんなこと、できるわけないのに。
なぜかいつも考えてしまう。

私の理想郷は
まだこんなにも遠い。

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