「星になる」
君はいつも空を見上げている。私は君ばかり見ているのに、君はちっとも私の方を見てくれない。
私が星になったら君は私を見てくれるだろうか。
「遠い鐘の音」
少し離れた小さな教会から、鐘の音が聞こえる。周囲に幸せを知らせるように明るく響き渡っていた。
私もいつか、真っ白なドレスを着て、あの鐘の下で大好きなあなたと並んで笑うことができるだろうか。
今はまだ早いかもしれない。
でも、どれだけ遠くてもそんな幸せな未来が訪れたらいいなと遠い鐘の音を聞きながら空を仰いだ。
「スノー」
静かに舞い降りる雪が、街路樹のイルミネーションと重なってキラキラと輝いて見える。まるでスノードームの中のような光景だ。
ずっと、スノードームの中に入ってみたいと思っていた。その夢が叶ったような気がして、嬉しさが込み上げる。隣で君が笑っていることも夢のように、感じる。
このまま時が止まったらいい。この雰囲気を、きらめく光景を、君の笑顔を閉じ込めて。この瞬間にだけ生きていたいな。
「夜空を超えて」
天の川が、夜空を2つに分けるようにきらめいている。まるで織姫と彦星のように私たちの距離は遠い。でも彼らのよう1年に1度会えるわけではない。もうずっとこうして越えることのできない夜空を見上げながらあなたのことを考えている。
ビルの屋上に登り手を伸ばせばとても近くに感じるのに、やっぱり遠くて。
1年に1度の逢瀬すら叶わないなら、私はいつこの夜空を越えることができるのだろうか。
「ぬくもりの記憶」
あなたと別れてもう数年になるのに、まだ手の中に残るぬくもりの記憶。
出かけるる時はいつもはぐれないように手を繋いでいてくれた。寒い時はお互いの手をギュッと握って温め合っていた。そのぬくもりをまだ、覚えている。
暖かい場所から冷えた場所に行くとより一層寒さを感じるように、あのぬくもりを覚えているせいでとても寒く感じる。どれだけ手を擦り合わせても、息を吹きかけても温まらない。
もう戻らないなら、寒くなるだけのぬくもりの記憶など早く消えてしまえばいいのに。