3/17/2024, 7:19:51 PM
零した涙のぶんだけ何かが無くなる気がして、
どうにも上手く泣けなかった。
感情豊かな妹は泣く。笑う。怒る。
その隣で可愛げなんかなくたって、
いつか誰かが見つけてくれる。
そんな気がしていた。
あの日あなたは私を見つけて。
そんな君が好きだよと言ったのに。
相変わらず私は泣くのが下手で、
今だって何かを失わないように
ギュッと唇を噛み締める。
こんな時さえ我慢するから、
あなたは私を好きだったし。
そして、嫌いになったのだ。
3/16/2024, 7:22:38 PM
おそらく私は心理的な怖がりなのだ。
人と触れ合うのが億劫だし、毎日にはできる限り平穏でいて欲しい。なんの変化も求めていないし、停滞こそ安寧だと信じて疑わない。
代わり映えのしない毎日を退屈がっている人ばかり目につくのは、私がまだ若いからだろうか。彼らは希望に満ちている。明るい未来を夢見ている。著名な何者かになることや、たくさんのお金を設けること、壮大な仕事をやり遂げて達成感と賞賛を得ること、を目標にしている。
私には理解できない。眠る場所があり、食べるものがあり、大切にしたい人たちがいて、今日も平和だ。それなのにまだ欲しがって、時には理性を乱してまでも、何かを獲得しにゆこうとは思えない。
だからきっと、私は心理的な怖がりなのだ。