雪が降ることがわかると、関西圏では降雪までのにわかカウントダウンが始まる。
いざ降雪するとギャーギャー騒ぐ。
やれ、車が滑って事故ったの、足が滑って転んだの、ニュースは雪関連で持ちきり。もうお祭り騒ぎ。
雪が降ることがわかっていて、それで当日まで何も準備や対策をしない、それが雪が降らない圏の現実である。
だから、関西圏は密かに雪を待っている。
毎年毎回の恒例行事を待っている。
「今年も今年こそは」と。
イルミネーション、いいよね。
枯れ木や葉が落ちて裸になった木も、電飾で飾れば、みんなが注目してくれる。
ある意味、人間より冬の木に優しいイベントやと思いますわ。
イルミネーションは、木に優しい。
そして、人間にも良い。
愛を注いだ、と仰いますなら、注いだ御人は貴方様ですな‥?
ああ、お気をつけなさいまし。ご自身が注いだのであれば、それは「LOVE(愛)」ではなく「I(私)」でございます。ただ、貴方様の考える貴方様だけの想いを、相手方に一方的に押し付けたのでございますから。
え?
なんでお前如きにそこまで言われなければならないか、って‥?
考えてもごらんなさい。今の時代、唐揚げにレモンを勝手にかけたとか、そんな些細なことでも物議を醸すのでございますよ。
唐揚げレモンでそんなでありますから、これが愛となれば、‥‥ねえ?
心と心とかいうものほど、胡散臭いものはないね。
どうせ「すごく共感した」とか、「熱く惹かれるものがあった」とか、「信頼し合う仲」とかいう意味なんだろ?
はじめからそう言やあいいじゃねえか。まだるっこしいねえ。
それでも、わざわざ心と心なんてややこしい表現するのには、なんかわけがあるってのかい?
え? 文字が少なくていい?
ああ、なるほど。納得。
何でも無いフリをしている時点で、それはすでに何かあるということ。
「大丈夫、落ち着け」と思っている時点で、それはすでに大丈夫じゃなく落ち着かないということ。
だから、何でも無いフリをしてごまかすより、何かあることを素直に認識した方が、本当に何とかなりやすいという、面白い事実。