NoName

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5/20/2024, 10:32:55 AM

“理想のあなた”

理想、理想。
そうだな。
声が綺麗で、些細なことも気に掛けてくれる優しさがあって。小さなわがままに付き合ってくれたりもして。
お姉ちゃんみたいに暖かくて。
今のままのあなたがいいけれど、でも、わがままを言っていいのなら、もう少しだけ、私のことを見てほしい。

5/12/2024, 11:01:39 AM

“子供のままで”

子供の頃のままだったら。
なんて言ったら、まだ子供でしょう?と言われるだろうけど。
子供の頃の、物怖じせずに色んな人に話し掛けに行けた、あの時のままだったら。
なにか違ったろうか。
いや、駄目だな。
幼稚な言動が『かわいい』で済まされるのは、その言動に相応しい姿だから。
あの頃と比べたらもう随分背も伸びて、顔つきも、声も、“子供”と言うにはいくらか大人びすぎてしまった。
もう、あの時のような振る舞いは許されない。
だって、嫌でしょ?
あーあ。
身も心も子供のままでいられたら、こんな捻くれなかったはずなのに。

5/8/2024, 2:22:21 AM

“初恋の日”

恋。
恋って、なんなのでしょう?
いつもならぼんやり過ごす時間が、貴方を思い浮かべる時間に変わること?
貴方の傍にいたいと願うこと?
願わくば貴方を、私だけの物にしてしまいたいと思うこと?
ちがう。違うの。
これは恋なんかじゃない。
だって、そうよ。
貴方に振り向いてもらいたいだとか、貴方と一緒になりたいだとか、そんな事を考えてはいないの。
貴方に迷惑はかけられないもの。
そうよ。
これは、恋なんかじゃないの。

砕いた恋心。
線路に投げ込んで、轢き潰してしまえたら。

4/17/2024, 2:26:23 AM

“夢見る心”

夢?
ああ、夢を見たんだ。
カバが三輪車に乗って…え?そっちの夢じゃない?

小さい頃は僕もね、夢を見ていたんだ。
いつか宇宙に飛び出して、綺麗な星を一つ、自分の物にする夢を。
まあ、出来やしないんだけどね。
きっと。
夢は、叶いやしないから、手の届かない空想だからこそ、夢たりうるのだろう。

4/16/2024, 3:09:23 AM

“届かぬ想い”

そばにいたのに。
何もしてやれなかった。
神様どうして。
身代わりにしてくれなかったの。

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